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毎年約100人のプロ野球選手が誕生するドラフト会議。
歴史を見ても何度もその制度が見直され、様々なドラマがあり今に至ってます。
ドラフトという制度が必要になった歴史や問題点についても解説したいと思います。
ドラフト制度の始まりと意義、ドラフトの問題点を解説
ドラフト制度の歴史と問題点
- 1964年、パ・リーグオーナー懇談会において時の西鉄ライオンズ社長・西亦次郎がNFLを真似てドラフト制度導入を提案。
- 1965年11月17日、第1回ドラフト会議が開催された。事前に各球団が獲得を希望する選手(30名以内)に順位を付けた名簿を提出して、名簿1位が重複した場合には抽選を行い、外れた球団は名簿2位の選手を代わりに獲得するというようにしてドラフト1位選手を確定するという独特の方式で行われた。これはドラフト1位の指名だけであり、ドラフト2位以下は通常のウェーバー方式と逆ウェーバー方式での指名を交互に行った。(Wikipedia抜粋)
ドラフト制度は今から56年前に初めて導入されました。
ドラフト制度がまだ無かった時代は、球団のスカウトが社会人、大学、高校の大会に出向き選手を観察し、交渉が成立したときに契約、入団としていました。
ドラフト制度導入のきっかけになった問題点
プロ野球の歴史を見ると、やはりジャイアンツやタイガースがチーム創設のパイオニア的な存在で、どうしても人気に偏りが出てしまいます。
球団との交渉が成立したら入団という条件だと、選手側に意中の球団があれば自然と人気チームにいきたい選手が増えます。
ドラフト制度がない状態で行なっていると人気球団のみに有望選手が偏る結果となるという弊害があるため設けられたのがドラフト制度です。
また当時のMLBではなくNFLのシステムを真似て始まったんですね。
しかしオーナー会議で提案した次の年から実施するとはフットワークが非常に軽いですね。
ドラフト制度とは
入団契約の交渉権を獲得するための制度の一つ。
日本のプロ野球では〈新人選手選択規定〉という。毎年1度,11月に東京でドラフト会議が開かれ,全球団が出席して新人選手(これまで選手契約をしたことのないもの)の指名を行う。
指名方法は,基本的には各球団が会議当日に指名希望選手の名簿を提出し,競合したばあいはその年のペナントレースの下位球団から抽選を行って決定する。
抽選にもれた球団は下位球団優先の方式で指名もれ選手の指名権を獲得する。
(Wikipedia抜粋)
要するにドラフトの多くの場合、成績下位のチームが優先的に獲得選手を選択出来る制度(ウェーバー方式)が採用されているのが特徴的です。
ドラフト制度の大きな目的は、弱いチームに有力選手を与えて各チームの戦力格差を小さくする「戦力の均衡」です。
ドラフトが無かった時代には人気球団に有望な選手が集まり戦力の均衡が図れなくなっていたんですね。
➡️【プロ野球】ドラフト1位がなかなか戦力外にならない3つの理由
ドラフトで指名出来る選手とは
上記規約に決められた条件を満たしていて、かつプロ志望届を出した選手が対象になります。
どんなに球団が指名したくても選手本人が志望届を提出していないと指名することが出来ません。
下位指名が濃厚な選手などは、あえて志望届を出さず大学や社会人で実力をつけてドラフト上位指名に切り替える選手もいます。
ドラフト指名球団数記録
- 最多球団指名競合選手:野茂英雄、小池秀郎(8球団)
- 最多球団指名競合高校生野手:福留孝介、清宮幸太郎(7球団)
- 最多球団指名競合高校生投手:菊池雄星(6球団)
- 最多ドラフト1位指名回数選手:江川卓(3回)
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今年のドラフトはコロナの影響で春夏の甲子園大会が中止になり、大学、社会人全ての野球が中止、延期など甚大な影響を受けました。
その影響でプロのスカウトは指名するための材料が少なく非常に難しいと言われていましたが、今年も早稲田大学の早川投手や近畿大学の佐藤選手など大学生に注目が集まったドラフトになりました。
来シーズンの活躍が今から楽しみですね。
ではまた。
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