
イップスってどうやって治すの?
そもそも原因が分からない…
なんとか克服する方法はないかな?
このような疑問にお答えします。
野球イップスになってしまうと、以前のように思うようなプレーが出来なくなります。
イップスとはどんなもので、なってしまう原因やなりやすい人の特徴、克服方法など解説したいと思います。
✅この記事を書いてる人

ニックネーム:けんにぃ
野球歴30年の野球特化ブロガー
軟式社会人野球ではエースとして全国大会出場経験あり
あのレジェンドイチローも過去にはイップスに悩んだ経験があるほどです。
✔️この記事でわかること
- イップスとは?
- イップスの原因となりやすい人の特徴
- 可能性の高い4つの克服方法
ひとつずつ解説していきます。
【上達への道】イチローも苦しんだイップスの原因と克服方法を解説
イップスとは?
【イップス (yips) とは、精神的な原因などによりスポーツの動作に支障をきたし、突然自分の思い通りのプレー(動き)や意識が出来なくなる症状のことである。本来はゴルフの分野で用いられ始めた言葉だが、現在ではスポーツ全般、またスポーツ以外の分野においても使われるようになっている。(Wikipediaより)】
野球においてイップスとは、過去に重要な場面でエラーをしたりミスをしたりして、精神的に強烈なダメージを負ったことでその状況を脳が記憶し、同じような場面になると「腕が震えたり、硬直してしまいボールを思うように送球(プレー)できないこと」が起こります。
一種の運動障害になります。
1度イップスになってしまうと克服するのに早くて数年〜長いと数十年かかると言われており、完治出来ずにそのまま競技を辞めてしまう人も多くいます。
イップスの原因となりやすい人の特徴
イップスの原因
上記したように、強烈な精神的ダメージを負うようなプレーでの失敗などが脳に記憶として刻み込まれます。
すると次は「絶対に失敗してはいけない」という強迫観念に迫られ、耐えきれずに同じ失敗を繰り返しどんどん悪い方向へ向かってしまいます。
1度脳にインプットされた負の記憶はそう簡単に克服できる物ではありません。
イップスは、精神的ショックによるトラウマが原因となるため、性格や場面次第では、高校生・少年野球に問わずイップスになる可能性は十分にあります。
なりやすい人の特徴
- 真面目で責任感が強い
- 完璧主義
- 他人の目が気になりやすい
- 現実を受け入れる柔軟性
野球でいうと、打撃より送球の方でなりやすいと言われています。
特にピッチャーがイップスになりやすいポジションとされていますね。
ピッチャーは試合の勝敗を大きく背負う責任がありますし、ストライクが入らなかったり、死球をきっかけに打者の内角に投げ込めなくなるといったイップスの原因になりやすいシュチュエーションが多いのも理由にあります。
阪神タイガースの藤浪晋太郎投手が、打者への頭部への死球をきっかけにイップスになってしまい現在も完全復活出来ていません。
野手であればサヨナラ負けに繋がるエラー(暴投)などで、それ以来送球出来なくなることも多いですね。
性格が大きく左右される部分でもあるので、誰がなってもおかしくないとも言えます。
真面目で完璧主義だとどんな状況でも「こうあるべきだ」という思考を柔軟に変えることが出来ず、臨機応変に自分の気持ちをうまくコントロールすることが出来ずにイップスは発症してしまいがちです。
また過去にレギュラーで活躍していた選手ほど、うまくいかなくなった時の現実を受け入れることが出来ずに悩む傾向になる部分もありますね。
可能性の高い4つの克服方法
イップスはメンタルの強い弱いに関係なくなってしまう怖さがあります。
イップスにおける研究は進んでいますが、未だに明確な治療法は存在せず精神的なショックが原因なので、病気や怪我とも言えない判断が難しいものになります。
病気や怪我として認定されていないので、病院での治療法やリハビリは残念ながら存在していません。
あくまで克服する可能性のある方法です。
自信を取り戻せるシチュエーションを重ねる
精神的なショックで力が発揮できないということは、裏を返せば自信を取り戻すことでイップスを克服することができる可能性が生まれます。
プロ野球などでは打たれてしまったり、自滅してしまった投手をあえて翌日も続けて使い、リベンジするチャンスを与えることがよくあります。
これは、投手が打たれてしまったり自滅した悪いイメージをより早くリベンジさせることで、調子を取り戻させるといった意図がありますが、少し粗治療でもあり失敗してしまうとさらに大きいダメージを負いかねないのでそれなりのリスクがつきまといます。
反復練習して無意識にできるレベルまで徹底的に技術を磨く
自信を取り戻すには「どんな場面でも動じない」と自分で納得できるだけの技術を磨くのも方法です。
自分のプレーに自信が持てていないと、プレー自体が消極的になりミスを誘発しやすくなります。
特に練習でミスした場面を具体的に想定し、何度も何度も反復し無意識に体が動くまで叩き込むのは効果的です。
大胆に投球・送球フォームを変える
一からフォームを変えてみるのもひとつの手です。
メンタルの影響が大きい分、体の動きをこれまでと変えてみると脳が新しい動きを認識することでメンタルブロックを取り除く可能性があります。
オーバースローだった人はサイドスローやアンダースローに変えてみるのもありですね。
そこで改善が見られたら少しずつ戻していくような方法は試す価値があると思います。
環境を変えてみる
これはかなり大胆な方法ですが、チームの環境や人によってもイップスの影響はあると言われています。
例えば今所属しているチームを変えてみる、直訴して教えてもらっているコーチを変えてもらうなどこれまでの環境に変化を加えてみるのも方法の一つですね。
これはなかなか簡単にはいかないかもしれませんが、重度のイップスに悩んでいる方はなりふりかまっていられないと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
イップスは現代医療をもってしても原因がはっきりしていない非常に厄介な運動障害です。
本人のメンタル、性格によるところが大きいので最後は自分しかいません。
自分を信じてあげられる状況にするための努力はすることが出来ます。
諦めずにひとつひとつ行動してみて試してみてください。
ではまた。