
中学野球のピッチャーに必要な素質って何かな?
自分にピッチャーの素質があるのか気になる!
このような疑問にお答えします。
中学野球でピッチャーをしている人にとって「自分には素質があるのか?」と気になっている選手は多いはず。
ピッチャーとして素質があるかどうかって、この先、高校でも野球をするつもりであればなおさら重要な要素です。
とはいえ、素質とは単に生まれ持った才能だけではありません。
適切な練習や意識の持ち方によって伸ばすことができるものも多くあります。
今回は、中学野球のピッチャーに求められる素質と、それを磨くためのポイントについて解説します。
✔️この記事でわかること
- ピッチャーに必要な素質3選
- 素質を伸ばすためにやるべきコト
- ピッチャーに絶対必要な心構え
✅この記事を書いてる人

ニックネーム:けんにぃ
野球歴30年の野球特化ブロガー
軟式社会人野球ではエースとして全国大会出場経験あり
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中学野球のピッチャーに必要な素質は? 成長するための重要ポイント解説
ピッチャーに必要な素質3選
ピッチャーというと、多くの人が速い球を投げることが最も重要だと思われがちです。
しかし実際はそれだけではありません。
ピッチャーとして結果を残すには以下のような要素が総合的に求められます。
コントロール(制球力)

小学生から社会人までピッチャー一筋でやってきた筆者からすると、ピッチャーの生命線はとにかくコントロール!
ストライクゾーンに投げ分ける能力は、球速以上に大切です。
どれだけ速い球を投げられても、四球が多いと試合になりませんし、仲間からの信頼を得ることもできません。
30年野球をやってきて、スピードはないけどコントロールだけで抑えまくるピッチャーをたくさん見てきましたからね。
鍛え方のポイント
- キャッチボールを1球1球丁寧に相手の胸を狙って行う
- ピッチングでは常にストライクゾーンの四隅を狙う意識を持つ
- 何球投げてもフォームの安定を意識する
この辺りを意識して練習してみてください。
メンタルの強さ
ピッチャーは試合の流れや勝敗を大きく左右するポジションです。
打たれた後や、ストライクが入らず四球を連発した後に気持ちを切り替えられるかが非常に重要です。
また野球はピッチャーが投げないと始まらないほか、打たれたら負け、四球出したら負け、など極限のプレッシャーの中でいかに冷静に投げられるかがポイントになります。
鍛え方のポイント
- 1球ごとに頭と気持ちを切り替える習慣をつける
- 失敗を恐れず、場数を踏む
- どんな場面でも「自分はできる!」と自信を持つ
野球はメンタルのスポーツと言われるくらい精神的なタフさが求められますからね。
体の柔軟性とバランス
体が硬いとケガ(肩や肘、下半身)のリスクが高まり、思い通りのフォームを作るのが難しくなります。
また、ピッチングでは全身の連動が大切なので、バランスの取れた体作りも必要です。
鍛え方のポイント
- 毎日のストレッチを習慣化する
- 体幹トレーニングを取り入れる
- 投球動作だけでなく、全身の動きを意識する
野球の技術とは直接関係なさそうな地味なトレーニングほど、周り回って大事だったりします。
素質を伸ばすためにやるべきコト
どんなに素質があっても、それを活かせなければ意味がありませんよね。
ピッチャーとして成長するためには、日々の地道な取り組み方が重要です。
それによって大きく才能を潰してしまうのか、大きく飛躍するキッカケにできるかの分かれ道になります。
正しいフォームを身につける
ピッチングフォームは一度身についたらなかなか修正が難しいため、早い段階で正しいフォームを意識することが大切です。

ただし、綺麗な投げ方=正しいフォームとは限りません。
ここでのポイントはあくまで「自分に合ったフォーム」を固めることです。
その上で共通するポイントを以下にまとめました。
意識するポイント
- 体重移動をスムーズに行う
- 肩や肘に無理のないフォームを作る
- 自分の投球を動画でチェックして日々の記録を取る
いつでも比べるのは昨日(過去)の自分です。
誰かと比較してもあまり意味がありません。人それぞれ体格も違えば関節の柔らかさなど1人として同じピッチャーはいませんからね。

昨日より1㎜でも成長できたと思える努力を積み重ねましょう。
ケガを防ぐためのケアを大切にする
ピッチャーは肩や肘に大きな負担がかかるため、適切なケアをしないとケガにつながります。
どれだけ素質があってもケガをしてしまうと元も子もありません。
実践すべきこと
- 投球前の十分なアップと投球後のアイシングやストレッチを忘れない
- 無理な投げ込みを避ける
- 適度な休息を取る(休むことも練習の一部)
ピッチャーは野手に比べて身体にかかる負担は比べ物になりません。
特にまだ身体の出来上がっていない小中学生には大きな負担になるので、ケガの予防に関しては練習の一環としてしっかりと意識してくださいね。
変化球よりストレートを磨く期間と捉える
中学生のうちから無理に変化球をあれこれ覚えようとすると、フォームが崩れたり肘を痛めたりする確率がアップします。
まずはストレートの質、コントロール向上に重点を置き、スピードや変化球を身につけるのは次のステップとして焦らず練習してみてください。
中学から覚えておくべきおすすめの変化球
- チェンジアップ(握りを工夫するだけで簡単に投げられる)
- カーブ(力を抜いて投げられるので、肘への負担が少ない)

スライダーやフォークなどは肩や肘への負担が大きいので、なるべく避けた方がいいかなと思います。
少ない球種でもストレートの質とコントロールがあれば十分抑えられるはずです。
ピッチャーに絶対必要な心構え
ピッチャーは、チームの中心的な存在です。そのため、技術だけでなく、精神面も大切にする必要があります。
責任感を持つ
ピッチャーは試合の流れや勝敗に直結するポジションです。
調子が悪くてストライクが入らない、どこに投げても打たれるといった時にマウンド上で投げやりな態度や諦めの仕草をしては絶対にいけません。
ピッチャーはチームの中心選手であり、チームメイトはみんな見ています。
「自分がチームを勝たせる」という気持ちとどんな場面でも粘り強い姿勢が求められます。
失敗を恐れず挑戦する
打たれた経験やマウンドでの苦しい経験などの失敗から学ぶことめちゃくちゃたくさんあります。
ここで挫けずに失敗を生かしてさらに挑戦を続けていくことで強いピッチャーになれます。

失敗は成長のチャンスと捉えて成長していきましょう。
野球を楽しむ
厳しい練習や試合のプレッシャーが一番かかるのがピッチャーというポジション。
そのかわり活躍した時の充実感やプレーに携わる機会が最も多いのもピッチャーの醍醐味でもあります。
野球を楽しむ気持ちを忘れないことが何より大切です。
楽しみながら成長することで、自然と良い結果がついてきます。
まとめ:素質は努力次第で伸ばせる!
中学野球のピッチャーに求められる素質は、単なる才能だけではなく、努力や意識の持ち方によって大きく伸ばすことができます。
中学生の潜在能力やポテンシャルは底知れぬものがあります。
中1でパッとしなかったとしても3年になって素質が開花し、高校野球の名門校に進む中学生はたくさんいます。
そのために、
- コントロール、メンタル、体の柔軟性を鍛える
- 正しいフォームやケアを意識する
- ピッチャーとしての責任感と楽しむ気持ちを持つ
これらを大切にしながら、一歩ずつ成長していきましょう!
また、以下の記事では、中学で一気に伸びる選手の特徴をまとめています。ぜひ併せて読んでみてください。
今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました!