
高校野球で球速160km以上投げた投手は誰がいる?
近年、高校野球でも150km/hを超える速球を投げる投手が増えてきましたよね。
しかし、プロ野球でもほぼ見ることができない160kmオーバーのストレートを高校生が投げたという現実もあります。
この記事では、高校野球で160km/hを投げた投手と、160kmに到達するための条件やトレーニング方法について考察していきます。
✔️この記事でわかること
- 高校生で160kmを投げた投手は?
- 高校生での160kmは現実的な目標になるのか?
- 160kmを目指すポイント
✅この記事を書いてる人

ニックネーム:けんにぃ
野球歴30年の野球特化ブロガー
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高校生で160kmを投げた怪物は誰?160kmを目指すポイントを解説
高校生で160kmを投げた投手は?
まずは、実際に高校生で160kmを投げた投手を見ていきます。
大谷翔平
今や世界のスーパースターに登り詰めた大谷翔平選手。
岩手県の花巻東高校3年生当時(2012年)最速となる160kmの快速球を投げています。

初めて見た時は球場のスピードガンの故障か何かかと信じられませんでした。
しかし、伝説の160kmを投げた投球の前後も150km台後半の球速を連発しており、ピンチの場面であったことからも大谷翔平選手が覚醒した瞬間だったのかもしれません。
打席で160kmを体感した選手は、その後「ボールがワンバンする程低めかと思ったらストライクゾーンに入っていた」というエピソードを残しており、いかに異次元のボールだったかが伺えますね。
(出典:YouTube)
佐々木朗希
甲子園に未出場ながら、快速球を武器に全国的に有名だった佐々木朗希投手。
高校日本代表に招集され、代表合宿中になんと大谷翔平選手を上回る異次元の163kmを計測し、日本のNPBだけでなくアメリカMLBからも瞬く間に注目される投手になりました。
高校生で160kmの大台を突破したのは、長い長い日本の野球の歴史の中でもたった2人だけという事実。
プロ入り後に160km以上投げた投手は他にもたくさんいますが、まだ身体が出来上がっていないわずか18歳の青年が投げてしまうことが驚異的であることは言うまでもありませんよね。
ちなみにプロ野球で160km以上を投げた投手は以下の記事でまとめています。
気になる方はこちらもご覧ください。
高校生での160kmは現実的な目標になるのか?

当然ながらこの記事を書くけんにぃも160kmはおろか、150kmすら夢のまた夢の世界です。
なので、目標になるかどうかは、30年以上野球をやってきて、プロ、社会人、大学、高校、小中学生の野球を見てきた個人的な感覚で書き進めます。
結論から言うと、非常に難しいけど理論上は可能なのかなと。
僕が高校生の頃は、140kmを超えるボールを投げた時点でプロ注目として騒がれていた時代です。
その後10年で150kmを投げる投手がプロ注目として騒がれるようになり、140km超えでは昔ほどのインパクトは無くなったと思います。
なので、近年のトレーニングの進化、栄養管理、投球フォームの改善により、現在では高校生でも150km/h以上を出せる選手が増えていますよね。
この流れは今後も進化を続け、高校生でも160kmを投げる投手が10年に1人ではなく、毎年1人くらいはコンスタントに出てくる時代が来るのでは?と思っています。
ただし、160km/hを目指すには 「体の使い方」「筋力」「柔軟性」「投球メカニクス」 のすべてがハイレベルでなければならないのは当然ですが。
160kmを目指すためのポイント
下半身の強化
球速を上げるには、腕の力だけでなく 下半身の力をいかに効率よくボールに伝えられるか が重要です。
投手は下半身が命です。この土台が弱いと160kmは到底投げることができません。
- スクワット(爆発的な力を鍛える)
- デッドリフト(全身の連動性を高める)
- プライオメトリクストレーニング(ジャンプ系トレーニング)
体幹の強化
体幹が強くなると、投球時のブレがなくなり、力を効率よくボールに伝えられます。
- プランク(コアの安定性向上)
- ロシアンツイスト(回旋力の強化)
- メディシンボールスロー(投球動作に直結)
球速アップに必要不可欠なボールへのパワーを乗せるために、体幹はめちゃくちゃ重要です。
大谷翔平選手もメジャーに渡ってからはメディシンボールスローを試合前に必ず行ってますからね。
肩・肘の強化と柔軟性の向上
球速を上げるには強い肩・肘が必要ですが、スピードど上がれば上がるほど身体への負担が大きくなり、ケガのリスクも伴うため柔軟性と筋力のバランスが重要です。
- チューブトレーニング(肩のインナーマッスル強化)
- 可動域を広げるストレッチ(肩甲骨・股関節の柔軟性UP)
- フレーチャ(肩肘の可動域のトレーニング)
ドジャースの山本由伸投手は、プロでも珍しく全くウェイトトレーニングをしない選手として有名ですよね。
山本投手は体のバランス、肩肘の可動域を最大限に使い、腕の力ではなく体全体のパワーを使うことで、最速158kmの豪速球を生み出しています。
正しいフォームの習得
フォームが乱れると、いくら筋力があっても160km/hを投げるのは不可能でしょう。
その上で、特に意識したいのは以下のポイントです。
- ステップの幅とバランス(適切な歩幅を確保し、力を伝える)
- テイクバックをコンパクトに(無駄な動きを減らす)
- リリース時の回転力を最大化(回転数を増やすことで球速UP)
回転数もひとつ大きなポイントになります。
いかに効率よくボールにスピンをかけ、ポップ成分を加えられるかが大事になりますね。
まとめ
高校生が160km/hを投げるのは難しいでしょうが、不可能ではありません。

実際に150km/hを超える投手は増えており、今後160km/hの壁を破る選手が出てくる可能性は十分にありますからね。
球速を上げるには「下半身」「体幹」「肩・肘の強化」「正しいフォーム」のすべてが揃わなければいけません。
しっかりとしたトレーニングと努力を続ければ、夢の160km/hも現実になるかもしれません。
未来の剛腕投手を目指して、日々の努力を積み重ねていきましょう。
また、以下の記事では、高校野球で新たに導入された低反発バットによる影響をまとめました。
ピッチャーからしたら朗報かもしれませんが、その分、味方の援護も減ることを考えると野球のスタイル自体が変わる変革期に入ってるのかもしれません。
ぜひ併せて読んでみてください。
今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました!