
現役最強の投手ってやっぱりダルビッシュ投手?
ダルビッシュ有投手の凄さが知りたい!
メジャーで日本人初の最多勝を獲得し、2020年にはメジャーでも最多勝を獲得し、サイヤング賞の最終選考まで残った日本人現役最強投手と呼び声高いダルビッシュ有投手。
NPBでは他を寄せつけない圧倒的な活躍を見せ、海を渡って12年が経ちます。
ダルビッシュ有投手は剛腕から繰り出される最速160キロ近い剛速球のイメージが強いかもしれませんが、本当の凄さはもっと別のところにあると考えます。
この記事では、野球の投手歴20年以上の筆者がダルビッシュ投手の凄さを解説します。
✔️この記事でわかること
ダルビッシュ有投手が現役最強と言える凄さ4選
✅この記事を書いてる人

ニックネーム:けんにぃ
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【メジャーリーグ】現役最強の日本人投手!ダルビッシュ有の凄さとは
ダルビッシュ投手が現役最強と言える凄さ4選
(引用元:BASEBALL KING)
伝家の宝刀 魔球スライダー
ダルビッシュ有投手の代名詞と言えば、魔球と言われる高速スライダーです。
高速スライダーの平均球速は132キロで、このスピードでベースの端から端まで曲がる驚異的な変化のため、バッターは来るとわかっていても当たりません。
このスライダーを武器に日本では5年連続防御率1点台の成績を残し無敵の強さを誇りました。

防御率1点台というのは、プロ野球の投手でも生涯シーズンで1度でも記録すれば一流と言われる水準にも関わらず、ダルビッシュ投手は5年連続で記録しています。
ダルビッシュ有投手のスライダーはメジャーでもジョン・スモルツ以来最高の代物と評され、2014年にはメジャーリーグ全球団の監督アンケートでもアメリカンリーグのスライダー部門で、1位を獲得しています。
スライダーだけで、横、縦、速い、遅いなど多彩な変化をつけて「スライダー」と一括りにできないほど細分化されています。
次の項目で他の変化球も解説しますが、ダルビッシュ有投手の変化球で一番の武器になっているのがスライダーと言えます。
七色の変化球
球種 | 投球割合 | 平均球速(kph) | 水平変(cm) | 垂直変化 (cm) | 空振り率 |
---|---|---|---|---|---|
フォーシーム | 33 % | 151km | -8cm | 25cm | 10 % |
スライダー | 25 % | 132km | 23cm | -5cm | 19 % |
カッター | 14 % | 144km | 5cm | 13cm | 14 % |
シンカー | 14 % | 149km | -20cm | 15cm | 8 % |
カーブ | 7 % | 126km | 18cm | -18cm | 20 % |
スローカーブ | 3 % | 113km | 20cm | -25cm | 12 % |
スプリット | 3 % | 143km | -13cm | 8cm | 20 % |
チェンジアップ | 2 % | 142km | -15cm | 13 | 12 % |
※2019年データです。
ストレートのフォーシームを除き7種類もの変化球を投げ分けます。
本人曰くカッターに関しても3種類ほどあり、カウントやコースなどでカッターの種類を細かく使い分けているとのことです。
小さな変化も入れると10種類を超える変化球を投げます。
しかもそのほぼ全てが決め球になるレベルの高さを誇っています。
(出典:YouTube)
驚異的な奪三振数
日米通算15シーズン中13シーズンで投球回を上回る三振数を奪っています。

特にNPB時代の3年目~7年目までの5年間では、1083奪三振を奪いプロの一流バッターがお手上げ状態で、まるでプロが高校生に投げているような錯覚さえ覚えてしまいました。
- 日本プロ野球通算7年(1268イニング):1250奪三振
- メジャーリーグ通算8年(1127イニング):1392奪三振
特にメジャーリーグでの奪三振数は日本時代より多くなっています。
七色の変化球でもありましたが、全ての球種が決め球となりえるレベルの高さがこの驚異的な奪三振数を生み出しています。
また、球界のレジェンド捕手でもあり、辛口で有名な野村克也氏が自身の著書で以下のようにダルビッシュ投手を絶賛していたことからも、間違いなく歴史に残る大投手であることは間違いありませんね。
「150キロ台後半のストレートを持ちながら、スライダー、カーブ、ツーシーム、カットボール、スプリット、チェンジアップといった七色の変化球を操り、その全てが一級品。ストレート、変化球、どのボールでもストライクが取れる。加えて、野球頭脳も優秀で、試合中に状況に合わせて投球を変えることができる。本格派にして技巧派。過去にこのような投手は存在しなかった。投手としての能力は、ほぼ完ぺきに近い」
常に変化を求め続ける探求心
聖子夫人からも変化球マニアと呼ばれているほど、「変化球のことになると、相手が誰であろうとスイッチが入り熱弁してしまう」とニュースにもなっていました。
野球が詳しくない人にも専門用語のオンパレードで熱く語ると言われています。

それだけ【どうしたらもっとレベルアップするか?うまくなるか?】を常に考えているという事ですね!
これがプロフェッショナルの姿ではないでしょうか。
メジャーを代表するピッチャーが、常にこの意識で野球に取り組んでいる事を考えると、全ての野球人は自分で限界を作ってはいけませんね。
いつでも変化を恐れず探究心を持って日々取り組まないといけないということを教えてくれています。
まとめ
ダルビッシュ有投手が現役最強投手ではないかと思う理由について考察してみました。
常に変化を求め試行錯誤を重ねる姿は見習うところばかりですね。
2023シーズンからパドレスと新たに6年契約を結び、メジャーで36歳で6年総額およそ140億円の契約はそれだけ投手としての価値を評価しているということですね。
また以下の記事では、ダルビッシュ投手の変化球について深掘りしました。
ぜひ併せて読んでみてください。
関連:自称変化球マニア!ダルビッシュ有投手の球種は全部で何種類あるの?
今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました!