
木製バットって素材とか種類が多くて分からない!
どれを選べばいいの?
練習では木製使った方がいいのかな?
このような疑問にお答えします。
一言で木製バットと言っても、使っている木の種類が分かれていてそれぞれに特徴があり選ぶのが大変です。
また練習では木製バットを使うべきメリットについても解説します。
✔️この記事でわかること
- 素材の違い
- 木製で練習する3つのメリット
- 木製バット種類別の価格帯
それぞれ深掘りしていきます。
✅この記事を書いてる人

ニックネーム:けんにぃ
野球歴30年の野球特化ブロガー
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木製バットの素材の違いは?練習で木製バットを使う3つのメリット
素材の違い
アオダモ
アオダモは日本が誇る木製バットの材料と言われています。
特徴は、柔らかい、粘りがある、加工がしやすいという点です。
強いしなりがあり、それが反発力に反映されて打球がよく飛ぶというメリットがあります。
また耐久力があって軽いので、日本人選手の多くはアオダモのバットを使いたがります。
ただし希少価値が高く値段も高いため、アマチュア野球(特に大学野球)などでは使用が難しい場合が多くあります。
近年では良質なアオダモが全然取れなくなり、あのイチローでさえアオダモがない状況をみて仕方なくホワイトアッシュに変えたというエピソードもあるくらいです。
ホワイトアッシュ
ホワイトアッシュはアオダモに比べしなりが弱く、耐久性に欠ける面があります。
アオダモより希少価値は低く、どこにでも生息しているのが特徴です。
素材自体が乾燥しているので堅さがあり、しなりを利用せずボールをぶつけに行くような感覚になるとも言われています。
メジャーリーガーの多くはホワイトアッシュを使っています。
これはアオダモよりも優れているというわけではなく、アメリカの気候的にアオダモよりもホワイトアッシュの方が適していることと、パワー野球をメインとしているメジャー野球にアジャストしているためというのが実情です。
メイプル
メイプルは近年注目度の高い材料になっています。アオダモとホワイトアッシュの中間の性質を持っています。
ホワイトアッシュ大国のアメリカで、バリーボンズ選手がメイプルバットでホームランを量産したことでアメリカでもメイプルに切り替える選手が続出したと言われています。
ゴジラ松井秀喜選手もホワイトアッシュからメイプルに切り替えた過去があり、近年では一番の注目度ではないでしょうか。
また大谷翔平選手も2023年からバットをチャンドラー製(バットメーカー)の物に変更し、素材はメイプルを使用しています。
これら3つが木製バット素材の代表的なものとなっています。
木製バットで練習する3つのメリット
バットの芯に当てる技術が磨かれる
木製バットは芯に当てないと全く飛びません。
プロ野球でもよく見かけると思いますが、芯を外すとかなりの確率でバットが折れたり外野まで飛ばなかったりしますよね。それだけ木製バットは芯に当てないと打球が飛ばないので、練習を重ねるたびに芯に当てる技術が磨かれていきます。
金属バットだと多少芯を外しても鋭い打球が飛ぶので、それで満足してしまってそれ以上の試行錯誤をする機会を失っていると言えます。
なので、学生で試合では金属バットを使う場合でも普段から木製で練習することでミート力は格段にアップすることは間違いありません。
「しなり」を使いこなせるようになる
木製バットって打つ瞬間にしなっているのをご存知でしょうか?
バットのしなりを利用してボールをより遠くに飛ばす技術です。
高校からプロ入りした選手が木製バットへの対応で苦しむのがこの「しなり」を利用したバッティングです。
昔はプロ野球以外全て金属だったので 社会人野球も大学野球も木製になってから日本の野球レベルはさらに向上したと言えますね。
なので、上のレベルで野球を継続していきたいと考える方は、早いうちから木製バットで練習しておくことが必須になってくると思います。
パワー不足を痛感し新たな課題が見えてくる
上記で芯に当てないと飛ばないと書きましたが、木製バットはマジで飛びません。
金属ではネットを超えていた選手も木製になった途端、外野の定位置までしか飛ばないとザラにあります。
その時に初めて金属バットの性能の高さに驚くことでしょう。
逆に言うとパワー不足を痛感するためにあえて木製バットを使うことで、自分の現在地を知ることができ、強化すべきポイントが見えてきます。
木製バットを使いこなすには「体づくり」は避けては通れません。
体づくりに必要な栄養学について詳しく知りたいという方は、以下の記事で深掘りしています。
》体づくりに欠かせないアスリート栄養学講座とは?メリットとデメリット
木製バット種類別の価格帯
硬式用バット
- アオダモ ¥15,000〜¥20,000
- アッシュ ¥10,000〜¥15,000
- メイプル ¥10,000〜¥15,000
市販で売られている価格帯は若干アオダモが高いくらいで、そこまで大差はない感じです。
メーカーによっても本当にピンキリで価格帯が違うので、価格よりも自分に合った物を選ぶのが一番重要ですね。
【参考】
- アオダモおすすめバット
- ホワイトアッシュおすすめバット
- メイプルおすすめバット
個人的にバットはSSKが一番使いやすいかなと思います。
グリップの太さやサイズ感、全体的なバランスが良く比較的誰でも扱いやすいモデルが多いように思います。
メジャーリーガーレッズの秋山翔吾選手や読売ジャイアンツの坂本勇人選手、岡本和真選手、楽天イーグルスの浅村栄斗選手、西武ライオンズの中村剛也選手など球界を代表するトッププレーヤー達がSSKのバットを使用しています。

グローブとセットで使用しているのは秋山選手くらいで、他の選手はバットだけSSKという選手が多いのも特徴です。
それだけプロ野球選手からも認められているSSKのバットは非常におすすめです。
軟式用バット
- アオダモ ¥8,000〜¥10,000
- ホワイトアッシュ ¥8,000〜¥10,000
- メイプル ¥7,000〜¥12,000
軟式用は硬式用に比べてやはり数はかなり少なくなります。
価格帯もほとんど差がありません。というよりアオダモとホワイトアッシュの種類が少なくあまり参考にならないかもしれません。
軟式用では市場のほとんどがメイプル素材が出回っていてその中から選ぶのがベターだと思います。
【参考】
- ホワイトアッシュおすすめバット
- メイプルおすすめバット
まとめ
木製バットの素材の違いや特性を理解した上で、各メーカーのバットを見て触って自分に合ったバットを探してみてください。
木製バットは芯にしっかり当てないと、力が伝わらず全然飛ばないので高い技術が必要になります。

少年野球から木製バットで練習して、芯に当てる技術を磨くのもいい練習方法になりますね!
また以下の記事では高校野球のピッチャーが投げる球速についてまとめています。ぜひ併せて読んでみてください。
》【高校野球】ピッチャーの平均球速はどれくらい?球速アップする練習
今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました!