メジャーの代理人ってどんな仕事?
高額な報酬を稼ぐって聞いたことあるけどどれくらい?
日本人を担当する有名な代理人ってどんな人がいるの?
このような疑問にお答えします。
日本人がメジャーへ挑戦する際に、必ずと言っていいほど出てくるのが代理人の存在です。
代理人の数は数百人規模になっており、代理人にも人気格差があります。
ダルビッシュ有投手や田中将大投手など多くの日本人選手が、代理人を使い大型の契約を勝ち取ってきました。
代理人とはどんな仕事をしているのか、成功報酬はどれくらいかなど代理人について詳しく解説したいと思います。
✔️この記事でわかること
- メジャー代理人の仕事内容
- 代理人の成功報酬と仕組み
- メジャーを代表する2人の代理人
ひとつずつ解説していきます。
✅この記事を書いてる人
ニックネーム:けんにぃ
野球歴30年の野球特化ブロガー
【メジャーリーグ】トップクラスの代理人はどれだけの報酬を稼ぐのか
メジャー代理人の仕事内容
- 契約金、年俸の交渉
- 年俸交渉のための選手の成績、実績のプレゼン提示
- 選手の身の回りの世話
主な仕事はこれら3つになります。
代理人は選手の契約金額から手数料という形で報酬を得るので、球団に対して1円でも高くクライアント(移籍希望選手)を評価させなければなりません。
日本人がクライアントであればNPBでの実績はもちろん、細かなデータを使ってメジャーで成功、活躍出来る根拠を提示し球団に欲しいと思わせて高額契約を結ぶ事を目的としています。
そのため、代理人はクライアントを数人〜数十人かかえる事も多く、特に11月以降のストーブリーグと呼ばれるオフシーズンに契約関係が集中するので、非常に忙しくなります。
また移籍選手だけでなく、すでに在籍している球団に対して年俸の交渉も代理人が行う事もあり、その仕事は多岐に渡ります。
代理人の仕事ではクライアントとの信頼関係がとても大切になり、直接会っていい関係を築くことで、他の代理人に流れることを防ぐ狙いもあるため、キャンプ中の2月頃は全米を飛び回りクライアントに会いに行くのが一般的となっています。
代理人アシスタントの仕事
- 野球道具の手配
- 家探し
- 航空券の手配
アメリカでは契約社会のため「代理人が選手の身の回りの世話をここまでやるか?」というくらいに手厚くサポートする内容になっています。
選手に野球の事だけを考えて気持ちよくプレーしてもらうために全面的にバックアップしています。
その代わり「高額契約を勝ち取れるようにしっかり活躍してね」って事ですね。
代理人の成功報酬と仕組み
選手の契約金額に対して手数料(5%〜10%)が報酬
代理人は選手の契約金額に対する手数料が報酬になる仕組みで稼いでいます。
だから代理人としては1円でも高い契約を勝ち取れるかどうかに注力することになります。
例えば手数料が10%の場合、10億円の契約であれば、手数料で1億円の報酬です。
メジャーなら100億超えの契約もザラにあるので、これだけ見るとめちゃくちゃ儲かりますね。
その分、代理人の数は多く、選手から信頼されないと仕事が回ってこないという事にもなります。
このような仕組みのため、代理人は選手(クライアント)に対してここまでやるかというレベルで手厚くサポートするんですね。
メジャーを代表する2人の代理人
ケーシー・クロース
元ヤンキースのマイナー選手で、自身はメジャーに上がる事なく引退しています。
代理人になってから、その手腕を発揮し頭角を現すようになります。
代理人として飛躍のきっかけは、ヤンキース不動のショートであったデレク・ジーター選手をクライアントに迎えた事でした。
ジーターの身の回りの世話や相談に親身になって支え、ジーター活躍の裏にクロースありと言われていたほどです。
これをきっかけに代理人としての人気、信頼が不動のものになり、大物代理人として名が知られ大成功しています。
・主なクライアント
- クレイトン・カーショー 最高年俸3550万ドル(約36.8億円)
- ザック・グリンキー 最高年俸3450万ドル(約35.8億円)
- 田中将大 最高年俸2300万ドル(約23.7億円)
スコット・ボラス
松坂大輔投手がメジャー挑戦する際に日本でも注目された大物代理人、スコットボラス氏です。
クロース氏同様、自身はメジャーへ昇格出来ずにマイナー選手のまま引退しています。
代理人のきっかけは、元同僚からメジャー契約のために手を貸して欲しいとの依頼からエージェントとしてのスタートを切ったのが始まりです。
ボラス氏は代理人の中でも、飛び抜けてデータ(情報)を重視し、球団へのプレゼンでは豊富なデータを駆使し選手の魅力を最大限伝える交渉を得意としています。
過去にはアレックスロドリゲスの史上最高額(当時)の契約を勝ち取った際の資料が80ページにも及び、この大型契約が結ばれた要因として「資料の功績が大きい」と認められその資料が野球殿堂博物館に寄与されたほどです。
一方でお金を最優先する傾向にあり、選手の家族や住む場所などの配慮が足りずに批判を浴びる事もしばしば起きています。
・主なクライアント
- アレックス・ロドリゲス 最高年俸3300万ドル(約33億円)
- ホセ・アルトゥーべ 最高年俸2900万ドル(約29億円)
- 菊池雄星 最高年俸1550万ドル(約16億円)
まとめ
日本にはあまり代理人というポジションは多くありませんが、メジャーでは日本の比じゃないレベルで移籍やトレードが頻繁に行われていて、その全ての交渉を選手自ら行うことが困難を極めるため、代理人という仕事が重宝されるんですね。
次に梅を渡る日本人選手は、どの代理人を通してメジャー挑戦するかにも注目してみたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!