なかなかバットに当たらない…
ミート力をアップさせるいい練習方法はないかな?
野球で一番難しく技術が必要になるのがバッティングです。
正直当たらないのが普通、最初からガンガン打ててしまう方が奇跡みたいなものです。
10回打席に立って3回ヒット打てば「すごい!」と言われ、4回5回打てれば「凄すぎて要注意危険バッター認定」される世界。
7回失敗OKな訳ですから、どれだけバッティングが難しいかわかりますね。
だからこそ打つためには「正しい練習を積み重ねる」必要があります。
やる気と情熱があっても、間違った練習をどれだけやっても打てないのがバッティングであり残酷な世界です。
この記事ではバットに当たらない原因とミート力を鍛える正しい練習方法をまとめました。
✔️この記事でわかること
- バットにボールが当たらない原因
- ミート力を上げる3つの練習
- 練習を積み重ねた先にある未来
✅この記事を書いてる人
ニックネーム:けんにぃ
野球歴30年の野球特化ブロガー
軟式社会人野球ではエースとして全国大会出場経験あり
「本ページはプロモーションが含まれています」
【少年野球】バットに当たらない原因とミート力を上達させる3つの練習
バットにボールが当たらない原因
スイングが安定していないのにフルスイング
スイングが波打っていて、下半身がフラフラしていないでしょうか?
特に低学年だと、まだ体に力もなくフラフラしてスイングが安定していない場合が多いですね。
にもかかわらず目一杯のフルスイングをしていては、なかなか当たりません。
まずはしっかりバットの芯にボールを当てる感覚を覚える方が先決です。
ミートポイントが固まってきたら、次のステップとしてフルスイングでミートする練習に進んでいきますので、順を追って練習していきましょう。
さらに高学年になるにつれて下半身が安定してくると、スイング自体も安定してくるので力の入れ方(インパクト)やタイミングの取り方などを覚えていく流れになります。
バットの重さ、長さが合っていないかも
お子さんが使用しているバットの重さや長さは合っているでしょうか?
小学生の学年別目安サイズ
学年 | 目安身長 | バット長さ | 重さ |
1年生 | 〜120㎝ | 65~72cm | 450~550g |
2年生 | 120㎝〜 | 72~75cm | 500~570g |
3・4年生 | 130㎝〜 | 75~78cm | 530~680g |
5・6年生 | 140㎝〜 | 78cm以上 | 500~690g |
中学生以上 | 160㎝〜 | 82cm以上 | 590~780g |
学年によって体の大きい子もいれば小さい子もいると思います。
子供の体格によってパワーも差が出やすいので、バットを選ぶ前に試打や素振りをして無理なく振れているかどうか、安定したスイングができているかどうかを見てあげてください。
サイズに合っていないバットだと、打撃フォームが安定せず「バットに振られてしまう」ことで正しいフォームが身に付かなくなる恐れが出てきます。
以下の記事ではバットの選び方を深掘りしています。
少年野球で使用する学年ごとのバットの長さは?長さを間違えると打てない
ボールを目で追いかけてしまう
なかなかバットに当てられない子に多いのが、「ボールを目で追いかけてしまう」です。
ここでのポイントは【ボールは必ずベースの上を通るので待て】ってことです。
打てない子に限って、ボールを追いかけて焦って体が前につっこんでしまいます。
野球用語で言うと、泳いでしまう状態ですね!
大事なことは自分の打てるゾーンにボールが来るまでしっかり待って、自分のミートポイントで打つ意識がとても大事になります。
どうしても当てたい気持ちが強くなると、前につっこむか、ボールを見すぎて差し込まれてスイングが間に合わないかのどちらかになってしまいます。
自分のミートポイントを体で覚える練習をしましょう。
次項でミート力を上げるオススメの練習方法を紹介します。
ミート力を上げる3つの練習
実践をイメージした素振り
高低、コース、相手ピッチャーを具体的にイメージして、カウントをつけて実戦形式で行うと一球一球状況が変わり、飽きずに練習できます。
よく素振り100回とか回数でやってたりしますが、何も考えずにただ振るだけの100回には何の意味もありません。
だったら実戦素振りで3打席〜5打席しっかり頭を使って、1球、1球しっかり力を入れたスイングする練習をした方が間違いなく上達します。
この素振りで、高さやコースごとに振り方のアドバイスをしてあげましょう。
そこまで出来て初めて、意味のある練習になります。
素振りではなるべくマスコットバットを使うことをオススメします。
マスコットバットって重すぎて手首を痛めたりしないの?
と心配かもですが「とりあえず100回の素振り」だと故障の原因になるので危険ですが、打席を決めて試合形式で行うので過度な負荷はかかりません。
むしろ少ないスイングの中で集中して行うので、スイングに必要な筋力のアップに繋がり一石二鳥です。
手首のケガが心配な方はバッティング手袋で手首でしっかり固定されている物を使って予防すると安心です。
置きティー
ティースタンドで、止まっているボールをしっかりミートする練習です。
止まっているボールだからこそ、ミートポイントをしっかり確認することができ、力を入れたスイングでの練習が可能になります。
置きティーは力を入れるタイミングを感覚的につかみたい練習です。
どのタイミングでどこに力を入れて始動からフォローまでいくのかを意識して取り組みましょう。
羽根打ち
バドミントンの羽根をティーバッティング形式で打つ練習です。
これなら自宅の中でもできて、天気にも左右されずいつでも練習できるのでメリット大ですね。
この練習ではミートの確率アップが目的で、注意点は「当てにいかない」ことです。
羽根は空気抵抗を受けて不規則な動きをするので、バットの芯でとらえるのが難しいです。
羽根打ちは当てにいってしまいがちですが、空振りしてもいいので自分のポイントでフルスイングする意識を持って練習してみてください。
練習を積み重ねた先にある未来
自信がつき前向きに練習するようになる
練習を重ねると、確実に自信に繋がりポジティブなメンタルが鍛えられます。
自信がつくと試合でも好結果が出るようになり、さらに前向きに練習に取り組むことができるようになります。
特にチャンスの場面などで、「打てなかったらどうしよう…」というネガティヴな思考から「絶対に打ってみせるから俺に回ってこい!」というポジティブな思考へと変化していきます。
そうなると好循環に入り、どんどん上達していけます。
そもそもイヤイヤやる練習でうまくなるでしょうか?
とてもシンプルな思考です。
凡打(失敗)を受け入れて乗り越えられるようになる
野球は失敗のスポーツと言われています。
打者は10回の打席で3回打てばレギュラーです。
そんな世界で、毎回凡打のたびに凹んだり悩んだりしていては結果を出し続けることは正直難しいです。
練習を積み重ねた量が多ければ多いほど自信の蓄積が生まれ、凡打も次に結果を出すために必要な時間だったと受け入れて、次につなげるメンタルへと成長していきます。
あのイチロー氏も日米通算4000本安打を達成した時のインタビューで、
「4000本のヒットを打ったことよりも、8000回以上失敗(凡打)してきた事と常に向き合ってきたことが一番誇れること」
と言っていたのが、全てを物語っていますね。
野球は1球、1球プレーが止まるスポーツなので考える時間があり、メンタルの影響を非常に受けやすいです。
そのためにも日頃から失敗を受け入れて次につなげる思考をクセづけておきましょう。
まとめ
バッティングは急に打てるようになるほど簡単ではありません。
毎日の小さな積み重ねが、大きな結果へと繋がっていきます。
回数ではなく、実践だったり、1スイングへの高い意識を持って練習に取り組めば結果は後からついてきます。
また以下の記事では、打てる人と打てない人の違いについて解説しています。ぜひ併せて読んでみてください。
関連:【少年野球】バッティングで打てる人と打てない人の違いはどこ?
今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました!