
プロ野球のチーム名は昔は今と違ったの?
昔は違うチーム名だったような…
このような疑問にお答えします。
2021年に85周年を迎えるプロ野球の12球団がこれまでどういった歴史を積み重ね、親会社の買収や合併など様々な壁を乗り越えて現在の形になったのかまとめました。
✔️この記事でわかること
- 12球団チーム名の歴史と変遷
- チーム名の変遷で知っておきたいトピックス
ひとつずつ解説していきます。
✅この記事を書いてる人

ニックネーム:けんにぃ
野球歴30年の野球特化ブロガー
【プロ野球】12球団のチーム名の変遷は?昔と今でどう変わってきたの?
12球団チーム名の歴史と変遷
セ・リーグ
読売ジャイアンツ
- 大日本東京野球倶楽部(1934年)
- 東京巨人軍(1935~46年)
- 読売ジャイアンツ(1947年~現在)
プロ野球で最も長い歴史があるのが読売ジャイアンツこと巨人です。
優勝回数38回、日本一22回とダントツの強さを誇ってきました。
かつては伝説のV9時代もあり、常に野球界をリードしている球団です。
現在のチーム名になるまでに過去に2度変更されています。
阪神タイガース
- 大阪野球倶楽部(1935年)
- 大阪タイガース(1936~40年)
- 阪神軍(1941~45年)
- 大阪タイガース(1946~60年)
- 阪神タイガース(1961年~現在)
読売ジャイアンツに次ぐ歴史のある阪神タイガースです。
ジャイアンツの1年後に誕生し2チームでの対戦が始まりです。
現在でも伝統の一戦と呼ばれているのはこのような歴史からきているんですね。
現在の阪神タイガースになるまで4度変更されています。
中日ドラゴンズ
- 名古屋軍(1936~43年)
- 産業軍(1944~45年)
- 中部日本(1946年)
- 中部日本ドラゴンズ(1947年)
- 中日ドラゴンズ(1948~50年)
- 名古屋ドラゴンズ(1951~53年)
- 中日ドラゴンズ(1954年~現在)
セ・リーグで巨人、阪神に次いで3番目に誕生したのが中日ドラゴンズです。
どのチームも最初は誕生した地名がチーム名になっていて、そこから親会社など運営形態が変わるのと合わせてチーム名も変化していっています。
現在の中日ドラゴンズになるまでに5度変更していますが、1948年〜1950年に1度現在のチーム名になっています。
横浜DeNAベイスターズ
- 大洋ホエールズ(1950~52年)
- 大洋松竹ロビンス(1953年)
- 洋松ロビンス(1954年)
- 大洋ホエールズ(1955~77年)
- 横浜大洋ホエールズ(1978~92年)
- 横浜ベイスターズ(1993~2011年)
- 横浜DeNAベイスターズ(2012年~現在)
横浜DeNAベイスターズのスタートは大洋ホエールズで昭和のプロ野球ファンなら非常に懐かしく感じると思います。
一時松竹ロビンズとの合併などを経てホエールズが復活し、その後今のチーム名にも使用されているベイスターズになりました。
2012年からは球団経営にIT企業のDeNAが加わったことによりチーム名にDeNAが入って再出発しています。
現在のチーム名になるまでに6度変更されています。
広島東洋カープ
- 広島カープ(1950~67年)
- 広島東洋カープ(1968年~現在)
12球団唯一の市民球団である広島東洋カープは最小の過去1度しかチーム名が変更されていません。
それも【東洋】がついただけという実にシンプルな変更です。
1968年に東洋工業(現在のマツダ)の社長が筆頭株主になったことで球団名に東洋が入りました。
長い歴史で球団名の変更がこの1度だけというのは広島だけです。
》【プロ野球】意外と知られていない広島東洋カープの親会社ってどこ?
東京ヤクルトスワローズ
- 国鉄スワローズ(1950~64年)
- サンケイスワローズ(1965年)
- サンケイアトムズ(1966~68年)
- アトムズ(1969年)
- ヤクルトアトムズ(1970~73年)
- ヤクルトスワローズ(1974~2005年)
- 東京ヤクルトスワローズ(2006年~現在)
大洋、広島、国鉄の3チームが1950年に同時に誕生しています。
広島とは対照的に運営会社が3度変わりそれに合わせて合計6度もチーム名が変更されて、現在の東京ヤクルトスワローズになりました。
パ・リーグ
福岡ソフトバンクホークス
- 南海軍(1938~43年)
- 近畿日本軍(1944~45年)
- グレートリング(1946年)
- 南海ホークス(1947~88年)
- 福岡ダイエーホークス(1989~2004年)
- 福岡ソフトバンクホークス(2005年~現在)
南海鉄道が親会社で【南海軍】でスタートしています。
歴史を見ても中日ドラゴンズに次ぐタイミングで誕生しています。
1950年にパ・リーグ参入後は難波にある大阪球場を本拠地としていて、1989年に球団がダイエーに変わり福岡に移転するまでの約40年間大阪が本拠地でした。
関西でホークスファンが根強く残っているのはこの影響が大きいんですね。
千葉ロッテマリーンズ
- 毎日オリオンズ(1950~57年)
- 毎日大映オリオンズ(1958~63年)
- 東京オリオンズ(1964~68年)
- ロッテオリオンズ(1969~91年)
- 千葉ロッテマリーンズ(1992年~現在)
1950年、セ・リーグの大洋、広島、国鉄が誕生と同じタイミングです。
スタートは毎日新聞社が立ち上げており、毎日新聞社主催、社会人野球の都市対抗野球に出場している有望な選手をスカウトして集めチームを結成しています。
そこから3度の合併や球団譲渡を経て現在の千葉ロッテマリーンズになりました。
頭に千葉がつくようになったのは、それまで神奈川県川崎市に置いていた本拠地から千葉マリンスタジアムの完成に合わせて移転しチーム名にも千葉を入れるようになりました。
埼玉西武ライオンズ
- 西鉄クリッパース(1950年)
- 西鉄ライオンズ(1951~72年)
- 太平洋クラブライオンズ(1973~76年)
- クラウンライターライオンズ(1977~78年)
- 西武ライオンズ(1979~2007年)
- 埼玉西武ライオンズ(2008年~現在)
スタートは西鉄が運営する都市対抗野球で優勝するほどの強豪ノンプロチームでした。
ちょうど1950年がセ・リーグ、パ・リーグの2リーグ制が導入された年で、1度参入に失敗していた西鉄がこのタイミングで再度プロ野球に参入しようと打診し、加入に至っています。
そこから5度の変更を経て現在の埼玉西武ライオンズになっています。
東北楽天ゴールデンイーグルス
東北楽天ゴールデンイーグルス(2005年~現在)
歴史上最も新しいチームです。
近鉄・オリックスで実施された合併の流れからプロ野球界に50年ぶりに誕生した球団です。
2013年の田中将大の伝説の活躍で日本一に輝いたシーズンは記憶に新しいですね。
今後はどうなっていくのか楽しみです。
北海道日本ハムファイターズ
- セネタース(1946年)
- 東急フライヤーズ(1947年)
- 急映フライヤーズ(1948年)
- 東急フライヤーズ(1949~53年)
- 東映フライヤーズ(1954~72年)
- 日拓ホームフライヤーズ(1973年)
- 日本ハムファイターズ(1974~2003年)
- 北海道日本ハムファイターズ(2004年~現在)
今ではすっかり北海道のイメージがつきましたが、以前はずっと東京に本拠地を置く球団でした。
東映フライヤーズ時代には安打製造機と呼ばれた張本勲氏が在籍していたことで有名です。
長らく後楽園球場→東京ドームを本拠地としており2003年に北海道移転を決めてから新庄やダルビッシュの加入によりパ・リーグを引っ張る人気球団へと成長していきました。
オリックスバファローズ
- 阪急軍(1936~46年)
- 阪急ベアーズ(1947年)
- 阪急ブレーブス(1948年~88年)
- オリックス・ブレーブス(1989~90年)
- オリックス・ブルーウェーブ(1991~2004年)
- オリックス・バファローズ(2005年~現在)
阪急電鉄が地元のライバル阪神鉄道が大阪タイガースの設立に対抗して誕生したと言われています。
球団の移り変わりは阪急→オリックスとシンプルです。近鉄との合併はいろいろありましたがチーム名の変更は5度変わって今のチーム名になっています。
チーム名の変遷で知っておきたいトピックス
プロ野球再編問題(2004年)
近鉄がオリックスに球団合併を計画していることが発覚し大問題になりました。
問題点は事前通告なしに合併の話が表面化し、1球団が急に減ってしまってパ・リーグがどうなる問題や合併により大量の選手が戦力外になってしまう問題などで選手会にもファンにも激震が走りました。
その際、プロ野球球団の新規参入に名乗りを上げたのが堀江貴文氏率いるライブドアと三木谷浩史氏率いる楽天でした。
当時世間ではライブドアを押す支持層が多かったにも関わらず結果的に健全な経営をしているという評価から楽天が新規参入を果たして今の東北楽天ゴールデンイーグルスが誕生しました。
楽天イーグルスは当初、新生オリックスバッファローズとなったチームから戦力外になった選手だけを集めてチームを結成しており、初年度の成績は136試合で38勝97敗1分と散々たる結果になっています。
そこから野村克也監督、星野仙一監督とチームを強化し8年かけ2013年に悲願の日本一になった時は楽天ファンでなくても感動しとても嬉しかったことを覚えています。
まとめ
12球団でのプロ野球になるまでに様々な出来事があり、各チーム球団を含めあらゆる困難を乗り越え今があります。
今後も野球ファンとして球団の移り変わり、未来のプロ野球も明るいことを願って応援したいと思います。
また以下の記事では12球団のマスコットキャラクターを登場順にまとめました。全てのマスコットキャラクター知っていますか?
ぜひ併せて読んでみてください。
》【プロ野球】12球団の公式マスコットキャラクターを登場順に紹介
今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました!