プロの一流投手の回転数ってどれくらい?
ピッチャーの回転数ってどうやって上げるの?
このような疑問にお答えします。
150㎞を投げてもプロ野球に行けない投手がいる一方で、130㎞台のストレートでもプロ野球で長年活躍した投手がいる現実があります。
その違いはどこにあるのか?についてピッチャー歴25年の筆者が調査しました。
結論、キレと呼ばれる回転数の違いがこの差を生み出す大きな要因になっていたようです。
この記事では、速くても打たれる投手と遅くても抑える投手の違いとボールの回転数についてまとめました。
✔️この記事でわかること
- 超一流投手のボールの回転数はどれくらい?
- 打たれる投手と抑える投手の違い
- 回転数を上げる練習方法
ニックネーム:けんにぃ
野球歴30年の野球特化ブロガー
軟式社会人野球ではエースとして全国大会出場経験あり
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【プロ野球】超一流のストレートは回転数が別次元!トップレベルの回転数
超一流投手のボールの回転数はどれくらい?
藤川球児(阪神ーメジャー)
- 平均球速149㎞
- 回転数2700前後
代名詞である浮き上がる最速156kmの「火の玉ストレート」を武器に通算243セーブを記録したタイガース不動のクローザーに君臨した大投手でした。
「分かっていても打てない」と言われたストレートは多くのファンを魅了してくれましたね。
投げ方もスピン量を加えやすい縦の腕の振りを追及した投球フォームになっており、おそらくプロ野球史上もっとも回転数が高い投手ではないでしょうか。
(出典:YouTube)
上原浩治(巨人ーメジャー)
- 平均球速145㎞
- 回転数2400前後
前人未到の100勝100セーブ100ホールドという記録を打ち立てた上原投手です。
ジャイアンツ時代から精密なコントロールとキレキレのストレートでプロ1年目から20勝した活躍は伝説的です。
メジャーへ挑戦した後も平均球速は145㎞ながら、ホップするストレートでメジャーのトップクラスのバッターがことごとく差し込まれ抑え込まれていましたね。
「球速が速くなくても抑えられる」というお手本のようなピッチングで、日本人初のワールドシリーズ胴上げ投手となりました。
(出典:YouTube)
ダルビッシュ有(日本ハムーメジャー)
- 平均球速152㎞
- 回転数2600前後
今やメジャーリーグのトップ選手となったダルビッシュ投手。
平均球速は150㎞を超え、かつ2600回転という高いレベルの回転数を誇ります。
これだけのデータでもダルビッシュ投手の凄さが分かりますね。
42歳まで現役契約が結ばれ、今もなお年々進化が止まらない大投手です。
以下の記事ではダルビッシュ有投手の凄さをさらに深掘りしています。
》【メジャーリーグ】現役最強投手の筆頭!ダルビッシュ有の凄さを解説
(出典:YouTube)
大谷翔平(日本ハムーメジャー)
- 平均球速153㎞
- 回転数2400前後
今メジャーリーグで最も有名な日本人となったスーパースター大谷翔平選手も、2400回転ものストレートを投げています。
メジャーに挑戦した2018年は2100回転ほどだというデータもあり、ピッチャーとしても年々進化を遂げているのが分かります。
近年はホームランが注目されがちですが、投手としてのレベルもどんどん上がっていってますね。
(出典:YouTube)
佐々木朗希(千葉ロッテ)
- 平均球速159㎞
- 回転数2400前後
史上最年少で完全試合を達成したピッチャーは球速だけでなく回転数も超一流クラスでした。
160kmを超えるストレートに2,400を超える回転数が加われば、プロのバッターもお手上げなのはデータで見てもわかりますね。
これからもっとプロで鍛錬して回転数が上がれば、2度目の完全試合やシーズン無敗などいくつもの伝説を作ってくれそうな怪物投手であることは間違いありません。
(出典:YouTube)
今永昇太(横浜DeNAベイスターズ)
- 平均球速149㎞
- 回転数2500前後
横浜DeNAベイスターズのエースである今永投手。
サウスポーから投げられるストレートの回転数は、MAXで2,600回転を超えメジャーでもトップクラスに位置するとんでもない回転数を誇ります。
先日のWBCでの投球で、メジャースカウトが今永投手の回転数のデータを見て一気に評価を上げていましたね。
今永投手のメジャー挑戦も近い未来となりそうです。
(出典:YouTube)
打たれる投手と抑える投手の違い
ボールの回転数
プロ野球のピッチャーが投げる回転数の平均値は2,200回転前後になっています。
150㎞を超えるボールを投げていても、回転数が2,000にも満たない投手はたくさんいます。
ボールのスピードが早くても回転数が少ないと、俗に言う棒球になってしまいバッターからすると打ちやすいボールになってしまいます。
130㎞でもしっかり空振り取れる投手というのは、間違いなく非常に回転数が多いボールを投げる事が出来ます。
回転数が注目されるようになる前から、プロのスカウト達はボールのキレ(回転数)を目で見て判断し、プロ野球選手として大成するかどうかのジャッジをしていました。
今ははっきりと数値化されるようになり、ますますスピードだけでなく回転数もドラフトにかかるかどうかの重要な数値になっていますね。
精密なコントロール
コントロールは投手をする上で最も大事な技術になります。
特にプロ野球では少しでも甘いボールになれば、ホームランやヒットの危険性が増しますし、何より簡単に空振りが取れません。
アマチュアはストライクゾーンを4分割、プロ野球は9分割で投げ分けるだけのコントロールが必要だと言われていますね!
プロのピッチャーは意図的にボール一個分を投げ分けているんですから、日本の投手レベルは世界一と言われる所以はここにあります。
回転数を上げる練習方法
ライナーでの遠投
回転数を上げるには、ライナーでの遠投が効果的です。
距離でいうと40m〜50mがひとつの目安になります。
ライナーで長い距離を投げるには、力だけでなく回転数がないと失速して相手まで届きません。
大きく山なりのボールを投げてもあまり意味はありません。
ライナーで縦回転を意識して途中で失速しないボールにするにはどこで力を入れて、どこで指から離せばいいか、だんだん分かってくるのでやってみてください!
回転数を計測して記録していく
回転数を上げるには、まず今の回転数がどれくらいか?を知らなければいけません。
上記で紹介したトッププロの数字に対して、どこまで近づけられるかをイメージするには数値化して記録していくのが最短ルートになります。
回転数を上げる投げ方のコツは、なるべく手首を立てて真っ直ぐ振り下ろすイメージで投げるよう意識してみてください。
ピンポン球を真っ直ぐ振り下ろしたら、重力に逆らって浮くあの感じをイメージして投げる練習をすると、身体がうまく動いてくれるのでオススメです。
まとめ
プロ野球のトップレベルの投手が投げる回転数はかなりの高次元です。
回転数が上がりキレを増したボールがあればスピードがなくても、バッターが差し込まれてしまうのは間違いありません。その姿をイメージしてコツコツ練習していきましょう。
また以下の記事では、歴代日本人に絞りスピードボールランキングをまとめました。ぜひ併せて読んでみてください。
》【プロ野球】日本人の歴代球速TOP5《ランキングは全て160km以上》
今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました!