コントロールが悪い原因はなんだろう?
どうすればコントロールが良くなるの?
ピッチャーをやっていると「ストライクが入らない」というコントロールの悩みは誰でも一度は通りますよね。
コントロールが定まらないと、マウンド上で苦しい時間になり孤独を感じて辛くなってしまう場面もあると思います。
しかしコントロールを安定させるには体幹・リリース・フォームの3点を見直すことで改善します。
この記事ではピッチャー歴20年以上、軟式社会人でエースとして全国大会に出た筆者がコントロールが悪い原因と改善するための練習法をまとめました。
✔️この記事でわかること
- コントロールが悪い3つの原因
- コントロールが良くなるメリット
- コントロールを良くする練習法
✅この記事を書いてる人
ニックネーム:けんにぃ
野球歴30年の野球特化ブロガー
軟式社会人野球ではエースとして全国大会出場経験あり
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【少年野球】ピッチャーのコントロールが悪い原因と制球力を上げる練習
コントロールが悪い3つの原因
体幹(インナーマッスル)
投球時、まず足を上げてボールを投げるためのパワーを軸足に溜めますが、しっかり1本足で立ちフラフラしない体幹が必要不可欠です。
ここでふらついているようでは、まずコントロールは定まりません。
1本足で立った時は、軸足の膝が曲がらないようにピーンと伸ばしてください。その方が視線の高さがブレずにキャッチャーミットから目を離さずに済みます。
体幹を鍛えるメリットは、
- 筋肉を使いこなしバランス感覚を生む
- 腕や足などの関節移動をスムーズにする
結局、どれだけ筋肉(アウターマッスル)が強くても、体幹(インナーマッスル)がないと筋肉を使いこなせずプレーに活かすことができません。。
バランスボードやプランクなどで体幹のトレーニングを強化しましょう。
地味な基礎練習ほど大事なことは周知の通りですね。
リリースポイント
ボールが指先から離れる位置を一定にできれば驚くほどコントロールは安定します。
「同じフォームで投げれば、同じボールがいく」という考え方が重要です。
相手の胸に向かってしっかり投げられる距離でのキャッチボールで「どこでボールを離せば狙ったところにいくのか」を1球1球確認しながら行ってください。
間違っても、とりあえず肩を温める為だけのキャッチボールにならないように意識する事が大切です。
キャッチボールから目的を持って1球1球ムダのない投球をしましょう。
タオルなどを使ったシャドウピッチングも、キャッチボールで確認したボールを離す位置を体に覚えこませる作業に有効です。
上半身に頼りきり
個人的にはここが1番重要だと考えています。
体幹、リリースが定まってきたら大事になるのが【上半身に頼っていないか】です。
コントロールのいい投手ほど下半身主導のフォームで上半身のブレがありません。
下半身が安定すると体の開きを抑えることができ、リリースポイントを一定に保つ上で非常に重要な要素になります。
ランニングやスクワットで下半身の筋持久力と筋力をアップさせましょう。
先発投手が5回を超えてくると球速が落ちたり、コントロールが乱れるのは下半身に疲れが出始めるからです。
上半身が疲れても下半身のスタミナがあれば試合終盤でもパフォーマンスも落とさない投球が出来ますし、コントロールの乱れも最小限で抑える事ができるようになります。
プロ野球の投手が、みんな大きな太ももとお尻をした投手が多いのも「下半身がそれだけ重要」だという事を証明をしてくれていますね。
コントロールを良くする練習法
体幹を強化する
体幹がないと体のバランスを取ることができません。
バランスが取れないと投球フォームも定まりませんし、フォームが定まらないと当然コントロールも定まりません。
全ての動きは繋がっているので、投球する複雑な動きをブレないようにまとめるのが体幹の役割です。
ここは妥協なく鍛えるようにしましょう。
プライオボールでリリース位置の感覚を磨く
大谷翔平選手がアメリカに渡ってから毎日行っている練習です。
メジャーの滑りやすいボールに対応するために、重さの違うボールで壁当てすることで「指先のどこでどう力を入れたら同じ力でボールにパワーが伝わるか」を繰り返し練習しています。
リリース位置の感覚を研ぎ澄ますにはとてもいい練習ですね(^^)
安定したリリースポイントを、体に覚えこませる作業です。
(出典:YouTube)
色の違う重さが異なるボールを投げることで、投球で使う筋肉を鍛えると同時にリリースポイントを一定に保つ練習にもなります。
距離を変えたピッチング練習
距離を変えたピッチングもコントロールUPにオススメの練習です。
5mほどからスタートして確実にストライクを投げるイメージを植え付けていきましょう。
1mずつ離していってどの距離になると乱れてくるのかを知ることで、どのタイミングで無駄な力が入ってくる投球フォームになっているかが分かるようになります。
また16mを超えた距離(18mや20m程度)でのピッチング練習も有効です。
短い距離とは反対に強い力を入れつつストライクを入れるのは高い技術が必要になるので、ここではストライクが入らなくてもOKです。
どれくらいの力を入れたらどの辺りに投げられるかという感覚を鍛えるだけで、距離が短くなるとコントロールがつけやすくなります。
中距離でのライナーキャッチボール
これはシンプルに投げる力を強化する練習です。
根本的に投げる力強さがないとボールがおじぎしてストライクゾーンに投げ込むのがハードに感じてしまい、精神的な負担にも繋がります。
目安としては20m〜30mの距離で必ずライナーでの軌道を意識してキャッチボールをしましょう。
ここではボールの回転(フォーシーム)を意識してみてください。
山なりのボールをいくら投げても意味がないので、ここはしっかり意識して強いボールを投げる練習を重ねていきましょう!
コントロールが良くなるメリット
ピッチャーが楽しくなる
コントロールが良くなるということは、自分のイメージしているところに投げられるってことです。
するとバッターを抑えられる確率が格段に上がりピッチャーの楽しさを存分に味わえます。
さらにコントロールがいいピッチャーは基本的にキャッチャーからの信頼がとても高くなるので、信頼関係向上にも抜群の効果を発揮します。
コントロールが良くなるだけで、ピッチャーをやめられなくなりますよ(^^)
球数が減り疲労軽減につながる
コントロールがいいと無駄なボール球やフォアボールが減るので、自然と球数を減らすことができます。
当然ランナーが出る確率も下がるので、疲労軽減につながります。
毎試合100球投げていたところが、80球に減れば週一の登板でも月に100球程度減らせます。
年間で換算すると1,200球も減ると考えるとあなどれない数字ですよね。
肩肘は消耗品と言われているので、コントロールは予防にも効果を発揮してくれます。
守備時間が短くなりチームメイトから喜ばれる
シンプルに守備時間が短くなるとみんな喜びます。
野球の鉄則で「守備は短く攻撃は長く」ってのがありますよね(^^)
特に夏場の暑い時期や冬の寒い時期にコントロールが定まらずにフォアボール連発を見ながら長時間守るのはなかなかの時間です。
ピッチャーもわざとやってないのは百も承知ですが、どうしても流れが悪くなってしまってみんな疲れてしまいますからね。。。
コントロールが良いというのはシンプルにチームメイトからの信頼作りにも役立ちます。
まとめ
コントロールは練習次第で必ず上達できるスキルなので、諦めずにコツコツと正しい練習を繰り返しましょう。
自分の投げたい所に投げられる楽しさを味わってしまうとやめられないですからね(^^)
コントロールを向上させてピッチャーの楽しさを味わい尽くしてくださいね。
また以下の記事では、少年野球のピッチャーの球速についてまとめています。ぜひ併せて読んでみてください。
【少年野球】ピッチャーの球速は?年代別平均球速と大谷翔平の小学時代
今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました!