WBCの国際大会で使われるボールってどこのメーカーなの?
このような疑問にお答えします。
野球の国際大会になるたびに日本のプロ野球で使われているボールとの違いが注目されますよね。
実際はどこのメーカーが製造しているボールなのかを調査しました。
✔️この記事でわかること
- WBCで使われるボールメーカー
- プロ野球で使われるボールとの違い
- メジャーで日本人が肩肘を故障する原因
それぞれ深掘りしていきます。
✅この記事を書いてる人
ニックネーム:けんにぃ
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【プロ野球】WBCの国際大会で使われるボールはどこのメーカー?
WBCで使われるボールメーカー
ローリングス社
WBCで使用されるボールは主催国がアメリカであるということで、メジャーリーグの公式球を製造・提供しているローリングス社のボールになります。
アメリカの老舗野球専門メーカーで歴史は1887年からと、野球をしている人で知らない人はほとんどいないのではないでしょうか。
日本にも浸透しており、ローリングス製のバットやグラブを使用するプロ野球選手もたくさんいますね。
以下の記事では現役トップメジャーリーガーはどのグラブメーカーを使用しているかについて調査しました。
》【野球】メジャーのトップ選手はどこのグローブメーカーか?10人を調査
プロ野球で使われるボールとの違い
まず大前提として、日本もアメリカも各連盟・協会が定めたボールの規則があり、規則の中で微妙に違いが生まれています。
世界統一規則は以下
- サイズ:22.9〜23.5cm
- 重さ:141.7g〜148.8.g
日本のボールはどちらも最小値、アメリカは最大値を採用しているという違いがあります!
詳しく深掘りしていきます。
サイズ(円周)
- 日本:約22.9cm
- アメリカ:約23.5cm
メジャーで使用されるボールの方が、日本に比べ0.6cm大きいので日本人選手がメジャーリーグに挑戦するとまずこのサイズ違いへの適応が求められます。
0.6cmって数字だけ見るとほとんど変わらないように思いますが、実際握ってみると感覚は全然違います。
重さ
- 日本:約141.7g
- アメリカ:約148.8g
メジャーの方が7g重たいんですね。
7gってどれくらいの重さかというと、500円玉と同じ重さになります。
これもサイズ同様、たった500円玉1枚分でも、ボールを投げる際の指先の感覚や肩にかかる負担は全く違うものになってきます。
縫い目
- 日本:低い
- アメリカ:高い
ボールの縫い目にも違いがあります。
日本は低くてアメリカは高い。
こうしてボールの違いを観察して見るとメジャーの方がサイズも大きいし、重いし、縫い目も高いので、手が大きくてパワーのある選手ほど有利な気がしますね。
どこかのタイミングで、NPB公式球もメジャーサイズに変更する日が来るかもしれませんね。またはメジャー公式球がNPB公式球を取り入れるかも分かりません。
使用している皮
- 日本:牛(しっとりしていてフィット感がある)
- アメリカ:馬(ツルツルしていて滑りやすい)
メジャーリーガーがよく松ヤニを帽子の裏などに忍ばせておいて、試合中こっそりつけて退場になったりしている原因がこのツルツルのボールなんです。
使用する動物の皮でそんなにも差があるの?って感じですが、実際に触ってみると本当に違いがはっきりしています。
なので、日本人投手がメジャーに行くとまずボールの違いが話題になるのは当然と言えますね。
メジャーで日本人が肩肘を故障する原因
わずかな感覚のズレが全てに影響
プロ野球とメジャーのボールに違いについて解説してきました。
結局、一番の原因はボールが滑ることなんですね。ちょっとでも滑る感覚があると「ギュッと」ボールを掴まなくてはならず、いつも通りの投球フォームで投げることができません。
滑らないように投げようとすると【しっかりボールを握る】【リリースの瞬間に力を集中させる】など、NPB球に慣れているピッチャーはこれまであまり使わなかった筋肉を使うことになってしまいます。
この目に見えないわずかな感覚のズレが筋肉の使い方に違いが現れ、肩や肘に大きな影響を与えてしまいます。
これが原因でフォームを崩したり、調子を落とす可能性が高いため、代表入りを辞退する選手が出てくることが起きてしまうんですね。
メジャーに渡った投手が肩肘を故障した主な選手一覧です。
選手名 | チーム名 |
田中将大 | ニューヨーク・ヤンキース |
ダルビッシュ有 | シカゴ・カブス |
藤川球児 | シカゴ・カブス |
前田健太 | ミネソタ・ツインズ |
和田毅 | ボルティモア・オリオールズ |
松坂大輔 | ボストン・レッドソックス |
岩隈久志 | シアトル・マリナーズ |
大谷翔平 | アナハイム・エンゼルス |
まとめ
WBCなどの国際大会になると必ず話題になり注目されるボールの問題。
違いを知ってニュースや試合を見ることで選手の苦労や適応するための努力をより応援したくなりますね。
今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました!