
メジャーの選手って年金もらえるの?
日本のプロ野球に年金制度ってあるっけ?
このような疑問にお答えします。
日本にはありませんが、メジャーリーグには年金制度があります。
日本のプロ野球選手は活躍すれば高額年俸、ダメならクビというシンプルな構図になっていて基本引退(クビ)後は、即収入0の無職になります。
引退後すぐにコーチや監督、球団職員になれる人は一握りで、その他は次の仕事を模索する必要があります。
✔️この記事でわかること
- メジャーリーグの年金制度
- 年金の受給条件
日本プロ野球にはない年金制度とはどのようなものなのでしょうか。
✅この記事を書いてる人

ニックネーム:けんにぃ
野球歴30年の野球特化ブロガー
【MLB】活躍したら一生お金に困らない!メジャーの年金制度を解説
メジャーリーグの年金制度
メジャーリーグの年金制度は選手会が運用しています。
日本にも以前(2012年で廃止)年金制度がありましたが、その際は選手自身が掛け金を負担するシステムでした。
メジャーリーグの場合、選手は掛け金や保険料を負担しません。

ではどこから年金のお金を捻出しているのでしょうか?
それは肖像権などのライセンス収入、TVやインターネットの放映権などの収入がメジャーリーグ選手年金基金に積み立てられてそこから選手に支払われます。
またメジャーリーグの年金制度は終身年金制度を採用しています。
この終身年金制度が今回の記事で1番すごいところだと思うのですが、これは1度受給資格を得ると死ぬまで受け取ることが出来ます。
これだけ手厚い保障制度があれば選手は引退後の不安を感じずにプレーに集中することが出来ます。
メジャーリーグ年金の受給条件
ではどのような条件をクリアすれば年金をもらえるのでしょうか。
1日でもメジャー登録があれば資格を得ることが出来ます。
しかしマイナーリーグだと資格は得られません。
年金制度も受給出来る幅があり、1日でもメジャー登録があれば全員一律でもらえるわけではありません。
満額で年金を受け取れる条件はメジャー登録が10年以上の選手になります。
10年を超えれば何年プレーしても変わりません。
それ以下の登録年数だと登録年数に合わせて受給額が変動します。
またメジャー登録が5年以下だと年金制度が適用されません。
年金受給額
先程メジャーで10年プレーすれば満額と書きました。
では登録年数が違えば、どれだけの額を受け取れるんでしょうか。
登録年数 | 支給率 |
5年間登録 | 50%支給 |
6年間登録 | 60%支給 |
7年間登録 | 70%支給 |
8年間登録 | 80%支給 |
9年間登録 | 90%支給 |
10年間登録 | 100%支給(満額支給約2250万円) |
10年プレーした際の満額は約2250万円/年となりこれが死ぬまで受け取れます。
とても手厚い年金ですね。
しかし10年間メジャーでプレーするのがどれだけ難しいかは該当する日本人選手を見ればよくわかります。
- メジャーで年金制度の条件を満たした選手
- 野茂英雄 投手
- 大家友和 投手
- イチロー 外野手
- 松井秀喜 外野手
これまで延べ50人を超える日本人がメジャーに挑戦してきましたが、該当するのはこの4人だけになっています。
どれだけ高い壁なのかがよくわかりますね。
年金受給開始年齢
では何歳から年金を受け取れるようになるのでしょうか。
一般的には60歳~になっています。
前倒しで45歳から受給可能ですが、その際は月額の支給額は減少します。
10年以上メジャーでプレーした時点でかなりの高額年俸を受け取っているでしょうから、60歳まで待てないという選手は少数なのではないでしょうか。
メジャーでの平均勤続年数は10年と言われています。
平均ですから10年もプレー出来ずに終わる選手も数え切れない程いるということですね。
まとめ
メジャーではしっかりした年金制度があることで選手も野球だけに集中出来る環境作りがなされているんですね。
日本プロ野球も、もう少し引退後の保証制度が厚くなればプロ野球選手になりたい選手がもっと増えてくるのではないでしょうか!
最後まで読んでいただきありがとうございました!