NPBジュニアってどうやって入るの?
セレクションの内容は?
2005年に始まったNPBジュニアトーナメントは、NPB12球団が運営する小学生5・6年生で構成されたジュニアチームの日本一を決める大会です。
この大会から70人以上もプロ野球選手が誕生し、今やプロ野球選手への登竜門的な位置付けになりつつあります。
NPBジュニアトーナメントに出場することで、野球エリートとしての道を一気に開くことができます。
上を見据えて野球をするなら必ず目指すべきステージです。
✔️この記事でわかること
- NPBジュニアとは「未来のプロ野球選手」の素質を持った選手の集まり
- セレクション内容と合格基準
- 12球団のジュニアチーム情報
- 歴代優勝チーム
- NPBジュニア出身のプロ野球選手一覧
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✅この記事を書いてる人
ニックネーム:けんにぃ
野球歴30年の野球特化ブロガー
軟式社会人野球ではエースとして全国大会出場経験あり
【少年野球】プロ野球への登竜門!NPBジュニアチームへの入り方
NPBジュニアとは「未来のプロ野球選手」の素質を持った選手の集まり
少年野球をしている小学生だけで構成される、プロ野球の各球団が運営するジュニアチームです。
将来有望な選手を発掘したいプロ野球側と、レベルの高い環境でプレーしその後の野球人生をより充実させたいと願う小学生の想いが一致した取り組みになっています。
プロ野球12球団が運営するジュニアチームなので、選考ももちろん元プロが行います。
球団側も将来有望な選手の発掘が目的ですから、ここで合格する=未来のプロ野球選手としての素質を見出されたという意味でも、選手にとってかなり大きな自信になることは間違いありません。
NPBジュニアトーナメント 大会概要
12球団ごとに小学校5年生・6年生(チームによっては6年生のみが対象)を中心としたジュニアチームを結成します。
それぞれのチーム名は各球団名に「ジュニア」とつけた名前になっています(例:阪神タイガースジュニア)。
各球団のユニフォームもプロとほぼ同じユニフォームを着用します。
憧れのプロ野球選手と同じユニフォームを着られるだけでテンションもモチベーションも上がりますよね!
(画像引用元:NPB公式サイト)
開催日程(2024年)
12月26日(木) | 大会1日目(予選6試合) |
---|---|
12月27日(金) | 大会2日目(予選6試合) |
12月28日(土) | 大会最終日(決勝トーナメント/表彰式) |
12月29日(日) | 予備日 |
開催球場:明治神宮野球場、ベルーナドーム
日程は、3チームずつ4グループに分かれてグループリーグを戦い、各一位の4チームが決勝トーナメントに進出し優勝を争います。
使用級は軟式C号球が使用されます。
チームを率いるのは各球団の少年野球担当となっており、主に球団OBが務めています。
12球団の監督の顔ぶれは親御さん世代だと懐かしく感じるOBも多いと思います。
出場チームと各チームの監督
パシフィック・リーグ
北海道日本ハムファイターズジュニアチーム | (須永英輝監督) |
東北楽天ゴールデンイーグルスジュニアチーム | (大廣翔治監督) |
埼玉西武ライオンズジュニアチーム | (星野智樹監督) |
千葉ロッテマリーンズジュニアチーム | (小林宏之監督) |
オリックス・バファローズジュニアチーム | (小川博文監督) |
福岡ソフトバンクホークスジュニアチーム | (帆足和幸監督) |
セントラル・リーグ
読売ジャイアンツジュニアチーム | (西村健太朗監督) |
東京ヤクルトスワローズジュニアチーム | (度会博文監督) |
横浜DeNAベイスターズジュニアチーム | (荒波翔監督) |
中日ドラゴンズジュニアチーム | (山北茂利監督) |
阪神タイガースジュニアチーム | (柴田講平監督) |
広島東洋カープジュニアチーム | (安部友裕監督) |
セレクション内容と合格基準
NPBジュニアチームに入るためにはセレクション(選考会)に合格しなければ入れません。
まずここのハードルが結構高いです。
応募人数がどの球団もざっと300〜500人前後集まる中から、最終合格者は16人です。
ここの枠に残る事は当然ながら簡単ではありません。
逆にこの選考を突破できれば選手にとって大きな自信に繋がり、今後の進路にも有利に働くことは間違いありません。
セレクションはどの球団も1次、2次、最終選考制となっています。
2020年のコロナ禍から一次選考はプレーの動画を送っての選考が主流になっています。
大体6月〜8月くらいに応募が始まり1〜2ヶ月かけて最終メンバーをきめるスケジュールになっています。
本大会は12月の年末に行われるので、どのチームも8月〜9月頃までにメンバーを選考し2〜3ヶ月かけて選抜チームでの練習や試合を重ねて本大会まで強化していきます。
参考にタイガースジュニアの選考内容をご覧ください。
1.セレクションスケジュール
1次セレクション:インターネットでの動画選考
6月28日(水)~7月23日(日)
2次セレクションの詳細は、1次セレクション通過者のみお知らせいたします。
※8月初旬頃にメールにて
↓
2次セレクション:会場での選考会
8月16日(水)、8月19日(土)
16日、19日の合否は、翌日以降メールにて、お知らせいたします。
↓
最終セレクション
8月27日(日)
最終セレクションの結果につきましては、最終合格者(16名)へのみ、ご連絡いたします
↓
代表選手決定
2.応募条件
- 近畿圏に在住の小学校6年生(性別は問いません)
- 所属チーム・団体、保護者の許可を得ており、ジュニアチームの活動に優先的に参加できること
- 本大会(日程:12月26日~28日)に参加できること
- スポーツ保険加入者(セレクションのみ、以降は球団で加入します)
※セレクション中の怪我や熱中症などは、球団にて応急処置はいたしますがそれ以上の責は負いません。各自、十分にご注意の上、ご参加ください - オリックス・バファローズカップ2023の出場チームに所属していないこと
- 以下の条件を1つ以上クリアしていること
➀50m走 7.5秒以下
➁球速100㎞/h以上
➂遠投60m以上
➃特筆すべき技能を持っている(平均打率5割以上、飛距離が突出しているなど)
3.応募方法
応募期間
2023年6月28日(水)14:00~2023年7月23日(日)23:59まで
応募方法
ビデオカメラ、デジタルカメラ、スマートフォン等で撮影したバッティング・ピッチング・フィールディング(キャッチャーはセカンドスロー)・自己アピールの動画を、下記URLの応募フォームよりアップロードし、必要事項を入力の上、エントリーしてください。
※バッティングは、必ず金属バットまたは木製バットを使用して撮影してください。
(ウレタン素材、カーボン素材などの複合バットを使用したバッティングは禁止)
応募フォームはこちら
【撮影内容、撮影時間、ファイル形式など】
撮影内容 | ・バッティング |
---|---|
・ピッチング | |
・フィールディング | |
・自分をアピール出来るプレーの動画集 ※キャッチャー希望者はセカンドスロー(盗塁) |
|
撮影時間 | 90秒以内 |
ファイル形式 | mov、mp4、mpeg4、avi、wmv、mpeg、mpg、3gpp、3gp |
※試合映像可
投手 | 野手 | 捕手 | |
---|---|---|---|
ピッチング | 約30秒 | ||
フィールディング | 約20秒 | 約30秒 | 約30秒 |
セカンドスロー | 約10秒 | ||
バッティング | 約20秒 | 約40秒 | 約30秒 |
自己アピール動画 | 約20秒 | ||
合計 | 90秒以内 |
応募動画の撮影方法等の詳細については、応募フォームにてご確認ください。
※応募は1選手につき、1回のみとなります。
※応募規約は日本野球機構オフィシャルサイトの応募フォームをご確認ください。
※1次セレクションの通過者のみ、2次セレクションのご案内をメールにてお送りいたします。
「@hcl-c.com」からのメールを受信できるよう、ドメイン指定の解除をお願いいたします。
お問合せ先 2023阪神タイガースジュニアチーム事務局
電話番号 06-6123-7083 (平日10:00~18:00)
※当落結果、理由に関するお問い合わせにつきましては、お答えいたしかねますのでご了承ください。
※応募完了の確認につきましても、お答えいたしかねます。応募完了画面をご自身でご確認ください。
4.2次セレクション・最終セレクションについて
2次セレクション
日時:2023年8月16日(水)、8月19日(土) 【予備日:8月26日(土)】
- ※2次セレクションでは、1次セレクション通過者を対象に、実戦形式のテストを実施いたします。
- ※初日(16日)のセレクション通過者のみ、19日(土)のセレクションにご参加いただきます。
- ※2次セレクションの会場、時間等の詳細につきましては、1次セレクション通過者へのみお知らせいたします。
最終セレクション
8月27日(日)
- ※当日は実戦形式のテストに加え、最終セレクション受験者を対象に肩肘検診を実施いたします。(必須)
- ※最終セレクションの詳細につきましては、最終セレクション参加者へのみお知らせいたします。
5.注意点
- 今後の状況次第では、セレクションや大会が中止となる場合がございます。
- 最終セレクション参加者全員に対して、肩肘検診を実施いたします。
肩肘に何らかの異常が認められ、本大会までに復帰できないと診断された場合、最終セレクションに参加いただけない場合がございます。
6.監督・コーチの紹介
監督 | 柴田 講平 | 1986年7月17日生 | 福岡工大城東高~国際武道大~阪神~ロッテ (タイガースアカデミーコーチ) |
---|---|---|---|
コーチ | 玉置 隆 | 1986年9月11日生 | 市立和歌山商業高~阪神~日本製鉄鹿島 (タイガースアカデミーコーチ) |
コーチ | 森田 一成 | 1989年8月4日生 | 関西高~阪神 (タイガースアカデミー岡山校コーチ) |
NPB12球団ジュニアトーナメント KONAMI CUP 2023(NPBサイト)
ここで注目して欲しいのが、応募条件に【特筆すべき技能を持っている】という項目があることです。
プロ野球選手になる人は全ての能力が突出している天才ばかりではありません。
- ホームランが打てるパワー
- バットの芯に当てる事に関しては天才的なミート力
- 150キロを超えるストレート
- わかっていても打てない変化球
- 突出した足の速さなど
プロ野球選手にもそれぞれ求められている役割があります。パワーがある選手だけを9人集めても勝てませんからね。
プロのスカウトは非常にここを重視している傾向にあります。
まずは自分の強み、武器は何かを見つけてその1点を徹底的に伸ばすことがNPBジュニアに選ばれる近道かなと。
自分の強みを知っている選手はピンチでも動じないことが多く、強いメンタルにも繋がります。
弱点は中学、高校と克服する時間はあります。
小学生の間は強み(自分の得意なこと)を伸ばしてあげる方が成長曲線の上がり幅は大きくなるでしょう。
さらにセレクション合格には身体能力・野球の技術はもちろんですが、それ以外に練習の姿勢であったり、態度といった面も加味して選考を実施するチームがほとんどのようです。
ただ野球がうまいだけでは合格しないようです。。
早い段階で普段の練習から高い意識で取り組むことが必要かもしれません。
12球団のジュニアチーム情報
各チームの活動場所は球団がある場所になるので、お住まいの近くの球団で検索してみてください。
親御さんが送迎してあげられる距離であれば、お住まいの場所から越境したチームでも問題ないようです。
セ・リーグ
パ・リーグ
歴代優勝チーム
昨年(2023年)は横浜DeNAベイスターズジュニアが優勝を飾りました。
これまでの最多優勝は4度を誇る中日ドラゴンズジュニアです。
毎年どのチームが優勝してもおかしくないほどどこもレベルが高く小学生とは思えないプレーを連発していて本当に感心します。
NPBジュニア出身のプロ野球選手一覧
選手 | 指名球団(指名順位) | 出場チーム | 出場年 |
---|---|---|---|
髙城俊人 | 横浜(2巡) | ソフトバンクJr. | 2005年 |
近藤健介 | 日本ハム(4巡) | ロッテJr. | |
柿原翔樹 | オリックス(育2巡) | ソフトバンクJr. | |
今井金太 | DeNA(育1巡) | 広島Jr. | 2006年 |
松井裕樹 | 楽天(1巡) | 横浜Jr. | 2007年 |
森友哉 | 西武(1巡) | オリックスJr. | |
田口麗斗 | 巨人(3巡) | 広島Jr. | |
砂田毅樹 | DeNA(育1巡) | 日本ハムJr. | |
小野郁 | 楽天(2巡) | ソフトバンクJr. | 2008年 |
淺間大基 | 日本ハム(3巡) | ヤクルトJr. | |
香月一也 | ロッテ(5巡) | ソフトバンクJr. | |
髙濱祐仁 | 日本ハム(7巡) | ||
戸川大輔 | 西武(育1巡) | 日本ハムJr. | |
木村聡司 | 広島(育2巡) | 中日Jr. | |
髙山俊 | 阪神(1巡) | ロッテJr. | 2005年 |
佐藤優 | 中日(2巡) | ||
川越誠司 | 西武(2巡) | 日本ハムJr. | |
船越涼太 | 広島(4巡) | ロッテJr. | |
オコエ瑠偉 | 楽天(1巡) | 巨人Jr. | 2009年 |
網谷圭将 | DeNA(育1巡) | ロッテJr. | |
藤平尚真 | 楽天(1巡) | 2010年 | |
九鬼隆平 | ソフトバンク(3巡) | オリックスJr. | |
浜地真澄 | 阪神(4巡) | ソフトバンクJr. | |
今井順之助 | 日本ハム(9巡) | 中日Jr. | |
安田尚憲 | ロッテ(1巡) | 阪神Jr. | 2011年 |
櫻井周斗 | DeNA(5巡) | ヤクルトJr. | |
西浦颯大 | オリックス(6巡) | ソフトバンクJr. | |
西巻賢二 | 楽天(6巡) | 楽天Jr. | |
西川愛也 | 西武(2巡) | オリックスJr. | |
楠本泰史 | DeNA(8巡) | 横浜Jr. | 2007年 |
根尾昂 | 中日(1巡) | 中日Jr. | 2012年 |
藤原恭大 | ロッテ(1巡) | オリックスJr. | |
林晃汰 | 広島(3巡) | 阪神Jr. | |
石橋康太 | 中日(4巡) | ロッテJr. | |
田宮裕涼 | 日本ハム(6巡) | ||
渡邊佳明 | 楽天(6巡) | 横浜Jr. | 2008年 |
内山太嗣 | ヤクルト(育1巡) | 楽天Jr. | |
石川昂弥 | 中日(1巡) | 中日Jr. | 2013年 |
及川雅貴 | 阪神(3巡) | ロッテJr. | |
小林珠維 | ソフトバンク(4巡) | 日本ハムJr. | |
津留崎大成 | 楽天(3巡) | ロッテJr. | 2009年 |
郡司裕也 | 中日(4巡) | ||
樋口龍之介 | 日本ハム(育2巡) | 横浜Jr. | 2006年 |
岸潤一郎 | 西武(8巡) | オリックスJr. | 2008年 |
高橋宏斗 | 中日(1巡) | 中日Jr. | 2014年 |
元謙太 | オリックス(2巡) | ||
来田涼斗 | オリックス(3巡) | オリックスJr. | |
田上奏大 | ソフトバンク(5巡) | ||
内星龍 | 楽天(6巡) | 阪神Jr. | |
嘉手苅浩太 | ヤクルト(6巡) | ||
木下幹也 | 巨人(育4巡) | 巨人Jr. | |
木澤尚文 | ヤクルト(1巡) | ロッテJr. | 2010年 |
佐藤輝明 | 阪神(1巡) | 阪神Jr. | |
五十幡亮汰 | 日本ハム(2巡) | ヤクルトJr. | |
佐藤奨真 | ロッテ(育4巡) | ||
若林楽人 | 西武(4巡) | 日本ハムJr. | |
池谷蒼大 | DeNA(5巡) | 中日Jr. | 2011年 |
池田陵真 | オリックス(5巡) | オリックスJr. | 2015年 |
秋山正雲 | ロッテ(4巡) | ヤクルトJr. | |
吉野創士 | 楽天(1巡) | ロッテJr. | |
有薗直輝 | 日本ハム(2巡) | ||
花田侑樹 | 巨人(7巡) | 広島Jr. | |
鴨打瑛二 | 巨人(育5巡) | ソフトバンクJr. | |
大津綾也 | 巨人(育10巡) | 日本ハムJr. | |
松浦慶斗 | 日本ハム(7巡) | ||
髙木翔斗 | 広島(7巡) | 中日Jr. | |
羽田慎之介 | 西武(4巡) | 西武Jr. | |
野口智哉 | オリックス(2巡) | オリックスJr. | 2011年 |
池田来翔 | ロッテ(2巡) | ロッテJr. | |
豊田寛 | 阪神(6巡) | 横浜Jr. | 2009年 |
黒川凱星 | ロッテ(育4巡) | ロッテJr. | 2016年 |
門別啓人 | 阪神(2巡) | 日本ハムJr. | |
相澤白虎 | 巨人(育5巡) | 西武Jr | |
山浅龍之介 | 中日(4巡) | 楽天Jr. | |
蛭間拓哉 | 西武(1巡) | 西武Jr. | 2012年 |
澤井廉 | ヤクルト(3巡) | 中日Jr. | |
中村貴浩 | 広島(育2巡) | ソフトバンクJr |
NPBジュニアチーム出身の選手では、これまで延べ77人のプロ野球選手を排出しています。
77人のうちなんと14人もドラフト1位で指名されていますね!
NPBジュニアトーナメントがいかにレベルの高い大会かわかると思います。
それだけに注目度も高く、少年野球とは思えないほどメディアでも取り上げられますし話題になります。
そんな環境で早い段階で球団関係者の目に留まるので、本気でプロ野球選手を目指す選手からするとかなり有利なアドバンテージを獲得できますね!
まとめ
ジュニアトーナメントが出来たのが2005年からで割と最近の話です。
筆者も「小学生の時にあれば挑戦したかったな」と、ふと当時を思い出しました。
チャレンジしてみたいと思っている選手は、ぜひ挑戦してみて欲しいなと思います。
セレクションを受けるだけでも、とても貴重な体験になるはずです。
また今のトップレベルの小学生はみんな体づくりにも高い意識を持っていて、体格や体力が非常に優れています。
以下の記事では、NPBジュニアに出場している選手の体格についてまとめています。
参考にしてみてください。
【少年野球】NPBジュニア選手の平均身長と体重ってどれくらい?
今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました!