少年野球から硬式か軟式かどっちがいいの?
硬式と軟式ってどう違うの?
このような疑問にお答えします。
少年野球から硬式ボールでプレーするリトルリーグがありますが、一般的な少年野球ではほとんどが軟式ボールを使用しています。
実際、硬式と軟式の違いなど詳しくわからないから何を基準に判断したらいいのかわかりませんよね。
この記事では硬式と軟式の違いをまとめました。
✔️この記事でわかること
- 硬式と軟式のチーム事情の違い
- 硬式ボールは肩・肘を故障しやすい?
- 硬式と軟式のボールの違い
どっちがいいか、お子さんと相談して決めてみてください。
✅この記事を書いてる人
ニックネーム:けんにぃ
野球歴30年の野球特化ブロガー
【上達への道】少年野球から硬式でやる方がいい?軟式との違いを解説
硬式と軟式のチーム事情の違い
硬式 | 軟式 | |
指導者 | 経験豊富なノンプロOBが多い | ボランティア参加の指導者が多い |
お金(道具込み)/年間 | 100,000円前後 | 50,000円前後 |
レベル | 甲子園やプロ野球を本気で目指す | 運動の習い事としての活動 |
以下でそれぞれを深掘りしていきます。
指導者
硬式チーム
OBを含め中学、高校、大学、社会人と長く野球に携わった方が多く、野球に対する知識、経験が豊富な方が多いです。
その分、選手への指導も的確だったりこれまでの経験を踏まえたアドバイスをしてくれます。
さらに中学、高校で甲子園を目指すなど明確な目標が定まっている場合は強豪チームへのパイプなども存在しており、早くから才能を見出してくれる事もありえます。
軟式チーム
指導者の多くがボランティアで、お手伝いで参加してくれている父親などが多く指導のレベルとしては硬式に比べると少し劣るかもしれません。
そんな野球リテラシーの高い指導は特に必要ない、子供が思いっきり体を動かして野球を楽しんでくれればそれでOKという事であれば、軟式チームでも全く問題ありません。
もちろん硬式、軟式に限らずチームによっては、いい指導者の方はたくさんいますのでどっちがいい悪いではありません。
親御さんとお子さんの意向を重視して決めて欲しいなと思います。
かかるお金
硬式野球
まず入団時に10,000円前後の入会金があるところが多く、月額で大体5,000円前後が多いようです。
また硬式野球では、父母会費、積立遠征費、積立合宿費、チーム運営費など、支出の多さは軟式の比ではありません。
硬式野球では軟式に比べてチーム数が少なく、県外などに遠征に行く場合も多く遠征費なども全て家計の負担になります。
さらに硬式用の道具は軟式より高額になっていて、グローブで20,000円〜30,000円、バットで15,000円〜20,000円あたりが相場になっています。
ここまでで、軟式と比べ2倍どころではありません。
さらにさらに硬式では、ボールが硬い分ケガのリスクも高くなり、治療費などの急な出費の確率も高くなります。
軟式野球
地域や各チームによってもバラつきはありますが、大体月額で2,000〜3,000円が相場です。
別で季節のイベントで多少の出費はありますが、せいぜい数千円程度でそんなに大きな出費はありません。
また野球道具ですが、グローブで5,000円〜10,000円やバットで10,000円〜15,000円と道具代は別でかかってきます。
野球はサッカーと違い道具をそろえるのに結構かかるんですよね。
お金だけで見たら雲泥の差がありますね。
家庭の事情もそれぞれあると思いますので、色々と相談が必要かもしれません。
レベル
中学、高校もずっと野球を続けていくことが決まっていて甲子園を目指す、プロ野球選手を目指すという明確な目標があるなら、硬式チームの方がいいかもしれません。
上記で書いた指導者、お金の問題など硬式チームには野球リテラシーの高い選手、親が集まってきます。
スポーツ、教育の一貫で野球をやるというよりは、上を目指して早くから高いレベルの環境で野球がしたいという意識があります。
それだけ野球に時間とお金を投下して野球に打ち込んでいる家庭が多いのが硬式野球と言えます。
しかし一つ言えるのは、硬式チームに入ったからと言って必ず上達するとは限りません。
- 監督やコーチと相性が悪いかもしれない
- チームメイトとうまくいかないかもしれない
- レベルの高さについていけないかもしれない
など硬式チームにさえ入れば勝手にうまくなるだろうの他人任せの判断は要注意です。
1度練習を見に行ったり、しっかり相談して決める事をおすすめします。
硬式は肩・肘を故障しやすい?
結論から言うと「硬式だから故障しやすい」は違います。
肩・肘の故障の原因のほとんどが投げ過ぎによるものです。
さらに投球前のウォームアップ、投球後のクールダウン、アイシングなどを軽視していたら故障のリスクは上昇してしまいます。
それだけ野球の投球というものは、人間の体に負荷をかけています。
まだ体が出来上がっていない小学生などなおさらです。
硬式の方が、ボールが大きくて重いから故障しやすいんじゃなくて、投球過多になっていないか、アップ、ダウンの指導が行き届いているかなどを重視してチェックするようにしましょう。
選手の健康管理は指導者の大事な大事な仕事です。
将来有望な選手が、故障で野球を辞めてしまった例など数えきれないほどあります。
硬式と軟式のボールの違い
硬式ボール
(引用元:リンドスポーツ)
プロ野球や高校野球でも使用されている硬式のボール(硬球)は、大きさが直径72.93mm〜74.84mm、円周は22.9cm~23.5cmです。
重量は141.7g~148.8g。反発高さは48~55cmと規定されています。
硬式 | |
目安 | 小学生 ~ プロ |
直径 | 72.93~74.84mm |
重さ | 141.7~148.8g |
反発高さ | 48~55cm |
軟球よりも許容範囲が広いのは、球の構造が複雑なのと、硬球の縫い目は人の手で縫っているため、微妙に重さや長さに違いが出てくるからです。
また、硬式野球はボールが1種類しかなく、小学生のリトルリーグだろうと高校野球だろうとプロ野球だろうと同じボールを使用します。
軟式ボール
(引用元:Full-Count)
軟式野球で使用されるボールは、軟球(なんきゅう)とも呼ばれ、直径・重量・反発の違いで、M号(メジャー)とJ号(ジュニア)に区別されています。
M号球は中学生以上の大会で、J号球は小学生の大会で使用されています。
M号球 | J号球 | |
目安 | 中学生 ~ 一般 | 小学生用 |
直径 | 72±0.5mm | 69±0.5mm |
重さ | 138±1.8g | 129±1.8g |
反発高さ | 80±10cm | 70±10cm |
まとめ
結論、硬式・軟式どちらにも長所、短所があり、お子さんの意向や家庭の事情など考慮して選んで欲しいなと思います。
個人的には高校から硬式を始めても十分間に合うんじゃないかと思っています。
高校から硬式を始めた選手でもプロ野球に入った人はたくさんいます。
一番は「お子さんがどこで野球をやりたいか」だと思います。
また以下の記事では小学生からやっておくべき「体づくり」の重要性についてまとめています。
ぜひ併せて読んでみてください。
》【少年野球】体づくりの8割は食事で決まる!子供の体づくりに必要な知識
最後まで読んでいただきありがとうございました!