
ピンチの場面って周りはピッチャーになんて声をかければいいの?
苦しい場面ほど黙ってしまうんだけど…
野球はチームプレーと言いますが、ピンチの場面ほど「チームプレー」の真価が問われます。
ピンチになればみんな苦しいですが、マウンド上で投げているピッチャーが一番苦しいのは確かです。
そんな時に、ピッチャーに向かってただ「頑張れ!」だけを連呼しても、苦しいピッチャーの力になれているのか不安になりますよね。
この問題に、ピッチャー歴20年の筆者がお答えします。
結論「次のケアすべきプレーを常に言葉にしてチームで共有することが結果的にピッチャーの気持ちを楽にさせます」。
✔️この記事でわかること
- ピンチでピッチャーにかけるべき声とは
- やってはいけない声かけ
- 野球脳の鍛え方
✅この記事を書いてる人

ニックネーム:けんにぃ
野球歴30年の野球特化ブロガー
軟式社会人野球ではエースとして全国大会出場経験あり
【野球の上達】ピンチの場面でピッチャーになんて声をかければいいの?
ピンチでピッチャーにかけるべき声とは

次のプレーを共有する
野球は一球一球状況が変わるスポーツです。
カウントやランナーの有無によって予測される次のプレーは変わります。
ピッチャーはピンチであるほど、マウンドで配球やピッチングに集中していて、次のプレーへの準備ができていない場合があります。
ここでピッチャー目線で欲しい声かけは、
- アウトカウントやボールカウント
- ゴロならどこへ投げるか
- フライならどこにカバーリングに入るか
などなど、常に1球ごとに変わる場面で、次のプレーを共有しながら声かけをしてみてください。

これによってピッチャーも安心してよりピッチングに集中することができます!
ポジティブで前向きな声かけ
- いいボールいってるよ!
- 絶対に大丈夫!
- いつも通りで打たれないよ!
- しっかり腕振っていこう!
- 打たれても取り返すから大丈夫!
ピッチャーの気持ちを落とさせない、前向きな声かけが重要です。
調子が悪い時ほどピッチャーはマウンド上で孤独を感じてしまい、下を向いてしまいがちです。

「俺たちがバックについてるぞ!!」
と心強くピッチャーに思ってもらえるような声かけを心がけましょう。

ピッチャーはメンタルの影響を大きく受けるので、仲間の声で調子を取り戻すなんてことはよくあることですからね!
やってはいけない声かけ

ここでは、逆に絶対にやってはいけはい声かけを覚えておきましょう。
根性論
- 「とにかく頑張れ」
- 「気合いと根性入れろ」
- 「しっかり投げろよ」
フォアボールを出したくて出しているピッチャーはいません。
根性論だけですぐに投げられるなら、最初からストライク投げています。
それは、ピッチャー本人が一番よく分かっています。
あえてここをえぐられると、メンタルがめちゃくちゃキツくなり、ますます苦しいピッチングになってしまいます。
「とにかく頑張れ」的な根性論を振りかざすのは何も解決しないので避けましょう。
士気を下げる言葉
- 「なんでストライク入れないの?」
- 「何やってんだよー」
- 「守ってる時間長いと疲れるよ」
直接的にピッチャーを戦犯扱いするような声かけは最もやってはいけません。
仲間からこのように責められると、完全にマウンド上で孤独になってしまい、まともにピッチングできなくなるでしょう。
下手したらメンタルがやられてイップスを引き起こす可能性すらあります。
ピッチャーは繊細な感覚を必要とするポジションなので、周りがサポートして、ピッチャーを盛り立てていけるチームが強くなっていくのです。
野球脳の鍛え方

野村克也氏の本
この方の本を読まずして野球は語れません。
野村氏の本は野球の全てが詰まっているといっても過言ではありません。
「野球は考えるスポーツだ」という名言を残した野村克也氏のバイブル本の2冊です。
次のプレーに関する考え方や状況を把握して次のプレーに備える重要性など考える野球を追求した野球脳を鍛えるのに最高の本です。
しっかり考えながら読むことで、野球博士に近づきますしプレーにも間違いなくいい影響を与えます。
まとめ

声かけって単純なようでめちゃくちゃ奥が深いものです。
- 「バッチこーい」
- 「さぁこーい」

これらは声かけではなく、声出しですからね。
声かけひとつでピンチを脱することもできるので、正しい声かけを覚えてチームを盛り立ててチーム一丸を実現しましょう。
これができるチームが必然的に強くなります。
今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました!


